見出し画像

平幕の連勝記録

今場所序盤の殊勲は錦木だろう。力士歴17年、もうじき33歳ながら今が全盛期。錦木は先場所前頭4枚目で1勝6敗から8連勝で9勝。7日目の若元春戦で開眼したようだが、これまでにない攻めの速さが目を見張る。

錦木は夏場所8連勝+6連勝でとうとう連勝が14で止まった。ここで気になったのは前頭での連勝記録。場所を跨いで14連勝というのは記憶にない。

平成以降の10連勝以上を調査した。

平3春 貴花田 11 12勝3敗
平3名 琴富士 13 14勝1敗
平4初 貴花田 12 14勝1敗
平10名 琴の若 10 11勝4敗
平10九州 琴錦 11 14勝
平12春 貴闘力 12 13
平13秋 琴光喜 11 13
平13九州→14初(小結) 若の里 11
平15初 栃乃洋 11 11
平16春 朝赤龍 12 13
平17夏→名 琴奨菊 10
平18九州→初 琴奨菊 10
平22名 阿覧 10 11
平22名 豊真将 10 11
平22九州 豊ノ島 12 14
平23秋 臥牙丸 10 11
平24春→夏 豪栄道 10
平24夏 旭天鵬 10
平27春→夏 佐田の海 10
平28春 琴勇輝 11
平28九州 石浦 10
令2初 徳勝龍 13
令4春 高安 10
令4春→夏 一山本 10
令4秋 竜電 10

やはり平幕優勝の力士が多い。三役を長く務めた実力者が多く2場所間の最高は三役を含めると若の里の11。
平4秋の琴錦が9、平5九州の小城錦が9、平9名→秋の出島の9等が惜しいがいずれも平幕→小結である。2場所間の記録は見落としもある可能性もある。
惜しいのは垣添で(平15九州→16初)5連勝→1敗→8連勝であった。

1場所の9連勝、終盤5連勝以上は意外といるが翌場所は地位が上がって家賃の高いせいか初日負けが多くなっている。近年は意外な力士が名を連ねているのはどういうことか。

錦木は明らかに実績的には現時点で劣るが、こういった記録が出るのはいかに壁となる力士がいないかとも分析できる。錦木は勝ち越せば三役と三賞が見える。近年ではかなりの高齢初~となる。今後どこまでいけるか注目だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?