見出し画像

名古屋場所どこへいく?

1敗に錦木。2敗に北勝富士、豊昇龍。関脇は明暗分かれた。大栄翔が霧島に敗れる。豊昇龍2敗、若元春3敗。目安の33勝には残り5日を大栄翔が3勝2敗、豊昇龍4勝、若元春全勝ということになるが、11日目豊昇龍若元春は勝利したが大栄翔は霧島に敗れた。このところの終盤の崩れを見ると全勝ペースで進むのは厳しいだろう。特に両者はこれだけ初優勝乱発時代で一度も優勝していない時点でどうか?これだけ群雄割拠の時代であれば優勝は必須にも思える。過去貴景勝、正代、御嶽海、霧島と3場所間に優勝があるのだ。


霧島もこの状況で基準を下げて大関を「補充」したい状況かもしれないがここは尚早にならずもう1場所見送りもありかと愚考。関脇陣は霧島と連日対戦が確実で霧島次第になる見込み。御嶽海に電車道で敗れ、宇良にも苦戦と調子は悪そうだが案外霧島有利とも考えてしまう。


振り返ると平3春、貴花田が11連勝で話題の場所。最後は横綱の北勝海と久々に好調の大乃国が残り14日目直接対決。北勝海が勝った。

師匠の先代霧島は体も痩せ平3春に4勝2敗から8連敗と惨憺たる土俵だった。しかし千秋楽2敗で優勝もかかる大乃国戦。大乃国の緊張癖もあったろうが別人のような土俵で寄り切りで勝利した。これにより1敗の北勝海が自動的に優勝決定。実は北勝海は大乃国戦で膝を痛めとても相撲が取れる状況ではなく旭富士戦は自ら下がるような土俵で敗戦とあっけない幕切れ。

仮に決定戦であれば大乃国の圧倒的有利だったはず。大乃国の勝負弱さ、北勝海の負傷を隠した芝居、霧島の底力もなかなかだった。

北勝海はこれが最後の優勝で以後不振で終わった。大乃国は翌場所全休で進退かけた名古屋は若貴には勝利も、曙に土俵下まで吹っ飛ばされるなど威厳ゼロで中日に引退。この春場所の霧島戦での勝利があれば両者の土俵も変わったはず。北勝海の引退が早まり、大乃国はまだ延命できたのではないか。ある意味ターニングポイントとなった一番である。


このように単なる不振でも一方的有利とはいえない。土俵にはマモノガいる。豊昇龍若元春は勢いは落ちているようにも思える。霧島は大栄翔に勝利し調子づいてきた。途中出場の霧島がキーマンとなって今場所の行方を左右するかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?