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1-11.勇気は自信に先行する

1-11.勇気は自信に先行する
日本生産性本部理事 西堀栄三郎
 

 どうしたら成功させることができるか。西堀栄三郎は次のように言う。

 昭和32年、第一次南極観測隊の越冬隊長を務めた西堀栄三郎は、品質管理の分野でも知られたデミング賞受賞者である。後年は日本生産性本部(現社会経済生産性本部)の理事や日本規格協会の顧問として、創造性開発などをテーマに活躍した。

 何か新しいことを始める時には必ずリスクが伴う。リスクを恐れては挑戦することはできない。最後に踏み込む決心をつけさせるのが勇気である。始めから自信をもってやれるのは、前例を踏襲することでしかない。だから自信より先に勇気が必要なのである。

 西堀が南極観測の越冬隊長になった時、決められた船「宗谷」では無理だというアドバイスを海外の専門家からたくさんもらった。しかし、西堀は宗谷で行くことを決断する。そしてその裏では、無理をカバーする万全の準備を行ったという。

 新しいことに当たっては、周到な準備が不安を解消し、勇気を生むのである。


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