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2-14.インスタントな決断をすること。そういう体制を築いていかないと、商品の入れ替わりが早いこの業界のスピードについていけなくなる。

  日清食品社長 安藤宏基

 石橋を叩けば渡れない、60点主義、1勝2敗の哲学、99%の失敗が1%の成功を生む……これらの言葉の底に共通して流れているのは、素早い意思決定である。この「インスタントな決断」もその一つである。

どんなに正しい決定であろうと、時機を逸してしまえば何の価値もない。乗りそこねた航空券は払い戻しも効かないのである。決める時期に、タイミングを外さずにいかに決断するか、いずれの言葉も、それを教えている。たとえば、と安藤は言う。

「開発体制に関する重要人事は、私と研究所長で議論して決める。重要なプロジェクトチームでも、一日で組んでしまいます」

日清食品社長 安藤宏基

われわれのビジネスは加工食品のベンチャーである、だから、フットワークの良さは常に重視しなければいけない、と言うのが次に紹介する安藤百福の考え方だ。だから即断・即決こそ生命線というわけである。
 しかし、意識だけは即断・即決だが、仕組みがそうなっていない、フットワークは重い……などのケースも多い。だとしても、ベースは、「志」と「知恵」と「行動力」だ。まずは勇気を出して即断・即決である。

安藤宏基の言葉の基礎に、「業界・会社をこんな風にしたい」という強い「志」があることをしっかり確認しよう。



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