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83歳の女性と会話

ぶっちゃけ、散歩途中の近所のおばあちゃんと話をしたときの話です。


草刈り機をかけていると、散歩途中の83歳のおばあさんに話しかけられた。

いろいろ話をしたが、その中でこんなことを言われた。

「私はねぇ、結婚するときに条件があってね。
1番は、農家の長男じゃないこと。
2番は、息子の母親と一緒に住まないこと。

1番の理由は、自分の家が大百姓で、
両親が暗くなるまで働いても、すごく貧しかった。
だから、土地と言う財産はなくてもいいから、自分が働くからいいと親に言った。

2番の理由は、女学校の時、友達の家に泊まって、夜中に目が覚めたら、20歳位の嫁さんがかまどで火を起こして、ご飯を炊いていて、しかも主人の兄弟の弁当も作っていたのを見て、絶対に嫌だと思ったから。

だから、三男坊と結婚した。結婚する時、母親が、財産のないところにお嫁にやると悲しんで、泣いた。

でも、結局、主人の兄が結婚しなかったから、7年間介護した。
主人の姉も子供がいなかったから、看取った。
主人の両親も結局、私が介護した。

つまり、人生って何があるかわからないってことよ。」

なかなか、考えてしまうお話でした。

今ちょうど朝ドラを見ているので、
そのおばあさんも、ドラマの主人公のような新しい感覚の女性だったなと感動した。

散歩途中に声をかけてくれる彼女との会話は、私にとってたまにあるフレッシュな時間である。

そして彼女は別れる時に、
よくこう言ってくれる。

「あなたと話していたら楽しい。また話そうね。仕事の邪魔をしてごめんね。」

社交辞令でも嬉しい。


お付き合いありがとうございました。



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