嵐『Happiness』への#推し短歌


『Happiness』の音量上げる父の手が嵐も花も蕾から咲く


先日、父と軽トラで買い物に行った。
父が運転手、私が助手席。
たわいもない話をしながら、何ともなしにラジオを聴いていたら、嵐の『Happiness』が流れてきた。
好きな曲なので喜んでいたら、ふいに父の手がラジオの音量ボタンに伸びてきた。
「大」の方に音量ボタンを回して、車のフロントに目をやる父。
父は音楽に、ましてやジャニーズに興味ないかと思っていたのに。
しばらくお互い無言で『Happiness』を聴いてたら、なんだかわからない涙が出てきた。
この曲が発売されてからの自分の人生十五年余りのことや、これからの未来のことを思って。
ハッピーな中に憂いと寂しさを感じるこの『Happiness』。
この曲を好きな人がいて、ラジオへリクエストした人がいるんだね。
そのことが尊いと思った。
70オーバーの父にも、何か歌詞に思うところあったのかな。
聞いても照れ屋な父は教えてくれないと思うけれど。


#推し短歌

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