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羽田飛行機衝突事故について。元CAつぶやき。

正月早々、災害や事故が続く。
昨日は羽田。

海保の5名が不幸にもお亡くなりになっている。
ご冥福をお祈りする。
旅客機の乗員乗客が全員脱出し、無事だったとの知らせにはほっとした。
しばらくは速報が流れなかったので。
人数カウントするまでに時間がかかったのだろう。

でも、ただでさえこの年始の過密な羽田の滑走路から、
なぜ被災地へ支援物資の輸送を・・・と思わずにはいられない。
午後6時と言えば、離着陸の飛行機、最終便を待つ飛行機で一杯だ。
自衛隊の基地やもっと余裕のある空港から飛び立つわけにはいかなかったのか。
国、国土交通省がもっと指示するべきなのではなかったか。

最終便に乗れなかった乗客になるはずだった人、
あの時間からホテルは押さえられたのか。

それにしても、よく旅客機から全員脱出できたと思う。
通常、緊急着陸が事前にわかっているときでさえ、上空で20分ほどかけて緊急着陸・脱出の手順説明が客室乗務員により行われる。
パニックになる乗客に、正確に一つ一つ伝えるのも大変な作業。
でも、昨日のは突発だ。
「突発・予告」に分けての脱出訓練ももちろんしている。
使えるドアは限られている。
傾き、火災、風向きにより、開けられるドアは思うより少ない。
開けられないドアの担当の客室乗務員は、ドアを背にして、乗客が間違って、パニくって開けないよう、ドアの前に立ちふさがっておく必要がある。
火が迫るドアを背にした客室乗務員は怖かっただろう。

飛行機が停止してパイロットからの指示があればそれに従うが、
指示が飛んでこない場合は、客室乗務員のが各々の担当ドアの状況を確認して、ドアを開ける。
昨日は3つ5つのドアが使えたらしい。
ドアを開けると、緊急用の滑り台が展開する。
余裕があれば屈強な男子を二人捕まえて、最初に降りて、滑り台の右と左に立ち、後から降りてくる人の手を取り、立たせるよう口頭で教える。
ここまで昨日できたかどうか。

非常用滑り台は、思いのほか急で、
大人でも滑るのをためらう。私も初めての訓練の時は躊躇した。
離陸前のビデオのように、ジャンプして両手を前に伸ばして滑れる人なんて、ほとんどいないだろう。
ハイヒールや尖ったものは外して滑らないと、パンクして後の人が脱出不可能になる。
荷物は持たないよう、指示される。
これがまた、悩ましい。
頭上に収納したキャリーなんて持って出られない。

そしてまた、着地の時が難しい。
それで打撲、擦り傷を負う。
屈強な男子の支えの手があれば、本当に助かる。
緊急時、最初の方に滑るようになった屈強な男子の方、
可能な限り、後から滑ってくる人の手を支えてほしい。
そうすれば、けが人が明らかに減るだろう。

脱出した方、
乗務員の方、
命が無事だったのは奇跡的だったと思う。
でも、大事な手荷物、
貴重品、
お金、
スマホ、
家の鍵、
車のキー、
もしかしたらカーゴに預けた大切なペット、
多数失われた方がいると思う。
心身ともに一日も早い回復を。

そしてこのような事故が二度と起きないよう、
原因の究明を望む。
管制と海保を牛耳る国がうやむやにしませんように。




1月4日追記
某アナウンサーのSNSからの情報により、カーゴ内に、ペットである猫ちゃんもいたそうです。
脱出した飼い主さんは炎に向かって涙が止まらなかったとか。
我が家にも猫がいますが、同様の状況を考えると胸が痛みます。
海外では客室内にペットを持ち込むこともできるエアラインもあるようです。
もし日本でもそのような規定変更がなされたとしても、
ケージには入れる必要はあるだろうし、
あくまで荷物の一つ=ケージとされ、
緊急脱出の際は置いていくよう、促される可能性が高いです。
抱っこして脱出すればいいじゃないと思われるかもしれませんが、
人間でさえ尖ったハイヒールやペンなどは脱出スライドを傷つける可能性があるため、NGです。
パニックになった猫や犬が爪を出さないとも限りません。
そうすると、人間が後から脱出することができなくなります。
大切なペットの輸送、
緊急時を考えると、航空機は避けた方が良いのかもしれません。

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