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合否通知が紙で郵送!?税理士試験(2023/11/30)

 本日(11/30)は、令和5年度税理士試験の合格発表日でした。合格された方、おめでとうございます。

 厳密にいうと、「税理士試験に合格」するというのは、「規定された5科目を全て合格」することなのですが、税理士試験は1科目ごとのボリュームが非常に多いため、何年もかけて科目合格を積み上げていく人がほとんどの試験です。晴れて5科目を合格された方は、インターネット官報に名前が載るため、オンライン上でその結果を知ることができますが、5科目まで到達していない受験生の合否は、紙で郵送されます。しかも(少なくとも昨年までは)普通郵便です。

 税理士試験は年に一度の試験であり、たとえ一科目の受験であっても、本気で合格を狙っている人たちは1年で軽く1,000時間を超える勉強時間を投じている人がほとんどと思います。(「軽く~超える」と表現したのは、それ以上の時間を費やしている方が多いと想定されるからです。)

 例年、試験は8月上旬に行われており、記述式の試験であることもあり、合否発表は12月上旬です。受験生たちは、1年間必死に努力してきた結果を知るのに3か月以上も待たされるのです。

 さらに、ここからはこの試験特有の事情ですが、8月の試験が終わったら、本気で5科目の合格を狙っている人たちは、すぐに次年度に向けて勉強を始めなくてはならないのですが、結果を知らない状態で新しい(次の)科目を始めるか、また同じ科目を勉強するか、判断しなければなりません。そういう点で、どちらを選んでもある程度リスクを許容して進んでいかざるを得ません。

 そんな中、受験生たちが首を長くして待っている結果の通知が「普通郵便」なのです。令和4年1月以降、日本郵便による普通郵便の配達日数は、全国で繰り下がっています。

 発送元が東京から一括なのか、各国税局からなのかは公表されていないので分かりませんが、着日指定郵便でもない限り、地域によって配達日が異なるのは言うまでもありません。結果によっては勉強する科目をすぐに変更しなければならない受験生もいるわけで、365日分の1日を先に知れたか否かで有利不利に全く影響が無いとは言えないと思います。
 公正公平でなければならない国家試験において、この通知方法はアンフェア極まりないと思っています

 もちろん、受験番号をオンラインで確認できればそれがいちばん望ましいですが、何らかの事情で郵送でしか対応できないというのであれば、せめて普通郵便ではなく、受験料に上乗せしてでも、着日指定郵便などで対応できないのかなと疑問がのこります。(その費用の負担は、どの受験生も惜しまないと思います。) 

 ちなみにですが、税理士試験は、受験する際も「紙の受験要項を郵送で請求」→「受験要項が郵送で届く」→「受験料は印紙で支払い、それを貼付して受験票を郵送」の手順で申し込みをします。他の国家試験の受験方法を知らないのですが、あまりにアナログで、その作業に人員を要する方法で驚きます。(何らかの意図であえてこの方法を取っているのではないかと勘繰ってしまうほどです。)

 ここまでつらつらと不満のようなことを述べてしまいましたが、令和5年の試験は受けていないので今年は私は部外者です(笑)。ちょうど1年前、簿記論と財務諸表論に合格した通知を受け取ったときの喜びは今も鮮明に覚えています。(もちろん不合格通知で号泣した年の記憶もあります。)

 改めて、合格された方、おめでとうございます。

 今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました^^


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