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ベランダにミニアーチを、そしてつるバラを

はじめに

草本の朝顔とかだと行灯(あんどん)仕立てで済みますが、つるバラなどの大振りの木本のつる性植物を育てるとなると、アーチを手がけてみたくなりますね。
庭があれば地面に刺すだけのことですが、マンションのベランダの場合、なかなか大変です。洗濯干しを犠牲にできるのでしたら大型のアーチも設置できますが、なかなかそうもゆかないのが実情でしょう。ここではそれほど場所を取らずに、ベランダにアーチを設置する方法を紹介します
夢のベランダのアーチを実現しましょう!

完成図(つるバラは「バタースコッチ」)

1. アーチの導入

おすすめは、下記です。

本当は冒頭の画像の、自分で使っているものをお勧めしたかったのですが、商品の入れ替わりが激しいようで、今では販売されていないようでしたので現行の商品にしました。

2. 設置の注意点

上の「daim」というのを①としましょう。その下の「鉄製 ガーデン…」というのを②とします。
①のタイプは脚の部分をどこかの構造的にくくり付けるだけで設置できますが、②のタイプだと一番下の本来は庭の地面に接地させるパーツが邪魔になりますから抜いて、下から2番めから上のパーツだけを使用します(下図参照)。

②のサイトより

上半分の画像は、②の製品が実際には短いパイプの組み合わせでできていることを示しています。上述の「接地させるパーツ」というのは、画像の右下の脚部のことです。

3.実際の設置

さて実際の設置ですが、全体像は以下のとおりです。

アーチの全体
右側の固定

そしてここでは画像のように、被覆をした針金で吊り上げる形でベランダの手摺に縛っています。反対側はというと、

左側の固定1

画像のように、被覆されたワイヤー(グリーン系のタイの方ではなく、黒い方です)で上下を補強のためにつないでから、

左側の固定2

薄いグリーンのワイヤー(画面により薄いグレーに見えるかもしれません)の端を、ベランダの天井に天吊りしてあるエアコンのブランケットに縛ることで吊り上げています。本当は「固定1』でピンク色の毛布がかかっている、常設の温室の枠に縛ればいいだけの話なのですが、撮影時は冬のために温室のビニールに穴を空けることを避けて、こうした方法をとっているのです(もちろん温室のビニールに穴を空けても構わないのでしたら、通年でその方法がとれます)。
この辺りは、ご自身のベランダの構造物や設置物を活用する形で、工夫してみてください。
このワイヤーは以下の製品です。柔らかくて取り回しがしやすく、バラにも合う品の良い色合いで、気に入っています(廉価で鮮やかなグリーンの他社製品もありますのでお好みで)。

これだけだとアーチが固定しきれておらず、アーチの頭がどうしてもグラグラします(縛った2箇所を支点としてアーチが前後に回ってしまう)ので、次のような工夫をしています。

アーチのあおり止め

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、上の「右側の固定」の画像で写した範囲より上が、このようになっています。このグリーンのタイはアーチを釣り上げる機能ではなく、純粋にアーチが前後に回転してしまわないようにガードする機能だけを果たしています。
「アーチの全体」以下の画像を通じて、グリーンのタイだけをたどってみてください。全体像がお分かりいただけると思います。
上記の被覆ワイヤーに加えて使用しているグリーンのタイは、以下の製品です。

被覆ワイヤー(タカショーさんの「ソフトタイ」)がコストがかさむのと、耐候性がそこまで強くない(日射で劣化しやすい)ので、用途で使い分けています。この「ねじりっこ」は事務用の製品ですが、20m分もあって割安ですし、右上にカッターも付いていて便利で、園芸用に大活躍してくれます。セロテープみたいな感覚で、この製品だけで切断までできます。

まとめ

どうでしたか。読んで少し面倒だと感じられたかもしれません。それでも夢のバラのアーチのためです!
以上を参考に、ご自身のベランダの既存の構造物・設置物を元にして、まず設置のイメージを頭で思い描いて、是非トライしてみてください。

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