PRAYー祈りー

メンシプでメッセージがあり、9/1にお知らせがあると、新プロも練習していると話していた事の詳細が明らかになりました。
『Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd “ RE_PRAY ” TOUR』が、11月たまアリを会場に開幕です!
返す返すも羽生結弦を私達と同じ時間軸の人と一緒にしてはいけないなあとfanになってもう何度目か分からない反省をしましたw
プロ転向一年目にして、プロローグ・GIFT・NotteStellataで優に5年分の働きをしたのだからもっと2年目はペースを落として…なんて言ってた自分にハリセンですよ (‘д‘⊂彡☆))Д )・;’.、 = ◔◔ 

さてさて。今回は ICE STORY 第二弾という事なので、まずは第一弾の『GIFT』をちょっとだけ振り返ってみましょう。私の大雑把な記憶でww
プロローグ千秋楽でGIFT告知が出たのが12月6日。そこから大凡2か月強でたった一日、一晩限りの本番が開催されました。
ドームでという声かけはプロ転向直後にあっても、ドームを抑えることがなかなか出来ずに、プロローグを先行させながら詰めて行ったGIFT…(と、実はNotteStellataの三足の草鞋💧)。
ここから察するに、たまアリの11月はもう目前。既にMIKIKO先生やライゾマさん達との綿密な打ち合わせも済んで、映像制作や恐らく今回も「語り」があるでしょうから、それらを吹き込んだり、たまアリを想定した映像等の擦り合わせ等も近々行われそうですね。いやもう取り掛かっているかな?
今回は会場の大きさも観客の入りも変わる3会場ですが、実際に足を運んでなさそうなのは佐賀だけでしょうか。と言っても恐らく既に下見には行ってると予想。当然ステルスで。

今回、GIFTと絶対的に違うのは、羽生君から今回の物語のテーマ(のヒント)が提示されている事。
タイトルは 『RE_PRAY』。play(遊び)ではなくpray(祈り)。
そして今回ベースとなるのは羽生君がプレイしてきたゲーム(RPG)の世界観。羽生君の言葉選びはいつも秀逸だなあと感心しきりです。日本語であっても英語であっても、そこに籠める想いの深さ、幅広さは変わらないなあと思います。SEIMEIに安倍晴明のみならず生命・清明等々の意味を与えたように、このタイトルにも深い意味があるのですよね。

私はゲームをするならRPG派の人で、ぷよぷよ系の単純なものは余り好まずじっくり物語を辿りながらHP99、MP999、を目指しながら仲間達と旅をするゲームが好きでした。「でした」なのは今はもう全くやっていない事と(推し活でそれどころではないw)、私は所謂ゲーマーではない人でしたのである程度の処でスッパリ卒業しちゃった感じなのです。
羽生君が口にしていたゲームは一つもプレイした事はありません。
私がゲームに触れたのは『FF7』主人公クラウドとラスボス・セフィロスの戦い。あの頃はまだ3等身位のポリゴンが可愛かったw
♪いつか終わる夢がBGMのFF10はプレイしませんでした。FF9でこのシリーズは辞めてしまった。等身大のキャラがどうにも苦手だったとか色々要因はありますけどね。まあ、羽生君がプレイしてたならやっておけばよかったかなあと思わなくもなかったけど、それでも髪の毛一本位の想いでしたか。
ところでFFにはオールドット絵の『FFタクティクス』というのがあって、RPGなんですけどシミュレーションゲームなんです。
これも面白かったなあ。ジョブチェンジしたり、但し、攻略本が無ければ私はクリア絶対出来ない人でしたよ。

Wikipediaファイナルファンタジータクティクスより

アビリティとは何ぞや?? とか、プレイした事のない方には全く分からない単語が沢山あると思うんですけど、要はRPGの特徴というかそういうのが何となく伝わるかなあと思った次第。
主人公が敵に負ければゲームオーバーになるけど、保存掛けておけばその場所からリプレイ出来る。勝つまで戦える。何度でも何度でも。
現実世界の私達には絶対にありえないこと。命はひとつきり。自分自身の命も誰かの命も。
RPGは中世ヨーロッパなどがベースになっている事が多くて、歴史ものが好きな人間には堪らない魅力があるのです。

同Wikipedia FFタクティクスより

RPGって勧善懲悪ではないんですよね。
勿論主人公(勇者)が正義の人で、仲間を集め、共に戦いながら技術を磨き最後の決戦に臨み勝利を手にしてハッピーエンド、がセオリーではありますが。
物語の中には、現実世界同様様々な人間達がいて、思い思いの行動を取り、それが主人公を陥れたり力になってくれたりして繋がっている。
ゲームを進めるプレイヤー(私達)はキャラクター達の関わりを、その中に潜む問題を、自分自身の好みやその逆のキャラを知って行く中で、壮大な物語が進行し、共感したり反発したり、思い入れのあるキャラが死んでしまったら本気で泣いてしまったりする。
主人公はゲームオーバーになってもまた復活出来る。それはプレイヤーの仮の姿(勇者)だから。でも物語の中でその箇所で命を終えることがシナリオにあるキャラは決して生き返らない。魔法のアイテムがあっても絶対に復活しない。
(そのシナリオに行く以前の戦闘時なら幾らでもアイテムや魔法で復活しますけどね)
いわばファンタジー小説を2次元で読み進めながら戦っている様なもの。
ファンタジー小説大好きです。最近は読んでないけど…(推し活で以下略)。現代版だとペルソナシリーズとかね、熱烈なファンは多いです。
私はこちらも『P3』のみの人ですけど…しかし号泣したんだラストでは。

で。そのRPGの世界観をベースにした『祈り』の物語。
観る者全ての心に語り掛け、訴え、考えさせる物語。
受け止め方は観た者一人一人に委ねると羽生君は言っています。

「MIKIKO先生や大切な皆さんと一緒に、また作り上げていく機会をいただき、本当に嬉しいです。この『RE_PRAY』には、自分の経験の中で大きな要素であるゲームの世界からの倫理観や価値観も入っています。

 たった一回しかない命、繰り返しできるゲーム、相反している二つの中で、それぞれでしか見つけられない大切なことがたくさんあると思っています。どちらの大切なことも、言葉たちとスケートに、託していきます。見てくださる方の中で考えて、過去が昇華されたり、考えすぎて逆に悩みが増えることもあるかもしれません。  正解が一つではない問いの中で、そして、一度として同じにならない空間とスケートと演出で、見てくださる方、一人一人の中にしか生まれない世界の色を、感じていただければと思います。

 正しさも、間違いも、悲しみも、孤独も、祈りも、自分の魂を込めて、言葉たちとスケートで紡がせていただきます」

羽生結弦さん初のツアー「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2nd “RE_PRAY” TOUR」開催決定 – 美術展ナビ (artexhibition.jp)


今回の物語には「東日本大震災」がもう一つ、ベースにあるかも…と考えた時、『The Final Time Traveler』の楽曲もありそうだなと思いました。テーマが『祈り』なら。当事者だった羽生君は、自身の体験は僅かでしかない様に語りますけど、それでもあの震災での阿鼻叫喚、沢山の命が消え去り、嘆き苦しみがあり、そこにささやかな希望や喜びも、思い思いの〈正義〉が振りかざされたことも一度や二度ではなく、現在も続く問題もあり、思う事は多々ある筈なのです。ですので、GIFTのモチーフに使われても演技する事の無かったトラベラー、もしかすると2ndでは見られるかもしれません。
(9/1は“防災の日”でもありましたよね。そういえば。そして9/6は胆振東部地震から5年が経過します…)

〈正解は一つではない問い〉に対して、一期一会のその会場での演技達と演出等に羽生君の想いを委ねて、そして一人一人の心に合った〈正解〉を見つける旅(の物語)になるのかなあと思っています。羽生君の心にある〈正解〉を決して押し付けたりせず、全てを委ねると言い切る羽生君の心の広さ想いの深さを感じずにはいられません。
物事は多面体で出来ているので、この面からみればこれが正しいと思えても、別の面から見た時それは決して正しいだけではない物事は幾らでもあるものです。羽生君はそういう世界を静かにずっと視て来た人だと思ってます。彼が見た物事を、彼の心を通して濾過された物語を見せてくれようとしています。

「繰り返す問いから、あなただけの世界の色を」
この言葉からしてもしかすると、同じ演技を少しずつ振り付けを変化させながら繰り返して踊る演出なんかもあるのかも?

今回も相互のⒸMさんとの会話の遣り取りを。
掲載許可ありがとうございます🙏

インベーダーゲーム。幼少のみぎりに一寸だけやったことがあります…が運動神経が死んでる私はすぐにゲームオーバーになった…Ω\ζ°)チーン
 ハッ! (; • ̀д•́) だから単純なぷよぷよ系は好きじゃないのかも👈トラウマか‼

私が長々とRPGについて分かり難い解説(になってるか?コレ…💧)を書いたのは、ゲーム未体験の方に羽生君が敷いたベース(大枠)をちょっとでも分かって頂けたらと思ったからでして、確かに羽生君がプレイしたゲームの楽曲が使われる可能性は多くあって、それらを下敷きに物語を追う事はとてもプレイした人達にとっては「グッ」と来る思い一入だと思います。
けどこれはまあゲームに限らずですよ。羽生君が選んだ…最近ならグラスカはNANAの物語を髣髴させましたし、原作を知っていれば理解の深みは増すのですけれど、そこは羽生君です。

羽生君はベースの物語を一度解体させ再構築して新しい命を吹き込んだ物語を私達に提供してくれようとしているのだと思います。ですので、〈あのゲームのあの曲だ!〉と思って〈そう来たか!〉と知る人はしたり顔になるかもしれないですけど、そういう予備知識がなくても、羽生君が RE_PRAY で綴る「物語」をこそ堪能出来ればそれでOKだと思います。
先に言った様に、私もゲーム経験者ではあっても、羽生君がプレイしたものはほぼやっていませんし。
開催前だからこそのこの様な予想妄想記事を垂れ流すくらいにわくわくしています。

羽生君は期待をいい意味で裏切る事が得意中の得意な人ですから✨

Twitterで私は言ったのですが、羽生君はストーリーテラーであり、クリエイターでもありますね。肩書がどんどん増えて行く💦
羽生君の脳内は本当にどうなっているんでしょうか。
GIFTで出し切った、と言ってからまだ僅かな時しか経過していないというのに。




ここからは蛇足ですが…
この ICE STORY が控えていて、本格的に走り出してしまったらまた来年まで掛かりきりになってしまうんですよね。そしてもしかすると、またどこかの被災地に赴くことがあるのかもしれない。このスケジュールがキツキツの合間を縫って。
千秋楽のぴあアリーナMMまで、妥協を許さず、演出も演技も微調整を繰り返しより一層良い演技を究めようとする羽生君には、確かに“あの時”が最高のタイミングだったのだと思います。
何度も言ってしまうけれど、黙っていたって全然問題は無かった。でも、ファンには誠実に対峙しようと心を砕いて、だけれどもパートナーの事も守りながら「事実」だけを伝えてくれた羽生君。

――皆様の全てを、最高の形にできるように、滑り続けます。――
闇堕ちした中にはこの言葉の意味が全く分からないと吐き捨てた人もいました。深く考えなくたっていいのに。言葉そのままを受け入れればそれだけで、羽生君の心は伝わってくるじゃありませんか。