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お化けが好き!! ⑰

私は、水木しげるや荒俣宏、京極夏彦、諸星大二郎、南方熊楠、柳田國男など、怪談とか妖怪が大好きである。

けれど霊感はない、ゼロ%に限り無く近い。若い頃東京に引っ越した先が(『同情 ⑦』)高い塀で分からなかったが裏手が寺であり、当然そこには墓もあったようだが、かなり後で気づいた。そこに5年住んだが、1度も怪奇現象は起こらなかった。

インドとか、遠野とか、不思議に出会いそうな地へも行ったが、いろいろ面白い体験はしたものの、霊的な現象は1度も見ていない。

当時私の働いていた職場は景気が良く、帰宅にはタクシーチケットを利用した。『聊斎志異』や柳田國男のマネしてタクシードライバーに怪談話は無いか片っ端から聞いてみたものだが、すべて空振りであった。

つまり私は「見えない」体質らしい。霊的な受信機が故障して生まれて来たらしいのである。「オーマイゴッド!!」

しかし子供の頃は凄く怖がりで、テレビアニメの『ゲゲゲの鬼太郎』が始まると怖くてテレビの前から逃げ出していた。『妖怪人間ベム』はもっと怖かった。後年大人になってから初めて見たものである。

そんな私も2回だけ「怪談話」採集に成功している、1つはまだ柳田國男を知らなかった頃、会社の同僚が奄美群島の徳之島出身で、お盆休みに遊びに来いというから出掛けて行き、その帰りの船(友人の家でずっと泊まらせてもらったお陰で用意していた旅費がまるまる残っていたので奮発して1等船室だった)で偶然同室になった博多の不動産屋の兄弟から聞いた話。

彼らは二人とも「見える」体質の人だったが、特に1人は博多の不動産界隈でも有名なのだと云っていた。不動産関係は事故物件がつきものだから・・。

もう1つは私の婆ちゃんから聞いた話。私は婆ちゃん子でとても仲が良く、彼女は何しろ頭が良かった。頼れる人で、色々な話を気軽に出来る人だった(とっくに他界しているが)。記事にある『アヒンサーは無理ゲー?? ⑬』で、ずぶの素人の私が図々しくも農業のお手伝いをさせて頂けたのは、正にこの婆ちゃんの顔が利いたからだ。

こちらは柳田國男に夢中になっていた頃、「何か面白い話を知らないか」と聞いてみたら、けっこう出て来た。実はこの婆ちゃんは爺さんの後妻に入った形なので、私とは血の繋がりはまったくナイ。

この2つの話は、今日書こうと思ったけど、長くなってしまうのでまた、明日のココロだ~!!(by小沢昭一)

とにかく、私はお化けが好きだが、ぜんぜん霊感はナイのだと、今日の所は覚えて下さい。



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