トト

まだ2月16日から投稿したばかりです。 自分の事、読書の事、映画の事、漫画の事、落語、…

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まだ2月16日から投稿したばかりです。 自分の事、読書の事、映画の事、漫画の事、落語、旅の話を書いていきます。

最近の記事

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書く ①

書く 書く。 とは、掻くか?古代中国の占い師が、亀の甲羅を引っ掻いて占ったのが文字の、始まりなのであろうか? 古代の人たちは、どんな思いを込めて文字(?)を掻いたものか? 文章を書くのが好きであったけれども、生活に追われてそんな暇が少しもない。 そんな暮らしを7年以上続けてしまい、書くことからとても遠のいてしまった。 その挙げ句、何もかも失って無一文になっていた。 唐突な話のようだが、私は齢55歳で無一文になってしまったのだ。仕事も家も失って、夜逃げして街を彷徨っ

    • 善悪 ☆62

      善悪はその都度、人が判断しているだけなのだろう。 例えば、私は銀シャリ(白い御飯)が大好きで、これだけあれば生きて行けそうな気がするが、 本当にこればかり食べると肥るし、栄養が偏り、病気になり早死にするだろう。ご飯ですら善になったり、悪にもなる。 最近話題のアニメ『ダンジョン飯』ではエルフで魔法使いのマルシルが魔法に良い魔法も悪い魔法もないと言っていた。 >「回復魔法すら拷問に使えるんだからね!」 つまり、怪我や病気を快復するための魔法は使うと痛みも伴うので拷問に使

      • 西遊記 ☆61

        私は仏教系の幼稚園に通ったため、そこで教えられた影響は大かったと思う。理屈を習う前からお釈迦様が偉いと教え込まれたのだ。 そうして次は『西遊記』である。おそらく手塚治虫の『悟空の大冒険』を最初に見ていたし、父が「世界の文学」でかなり本格的な『西遊記』を読み聞かせてくれた。 そのスケールの大きな物語は、子供の想像力を存分に楽しませてくれた。そこに登場する仙人、神々よりも猿の孫悟空は強かったが、彼もまたお釈迦様には全く歯が立たなかった。 あの物語のクライマックスは、実は前半

        • ルール ☆60

          『薬屋のひとりごと』は、中国唐時代の宮廷をイメージされて作られたマンガだが、 宮女達はガチガチのルールに縛られてか細く生きていたようだ。 そもそも皇帝の為の宮女であるから、ルールも皇帝ありきで作られている。宮女の人権など毛程も考えられていないのだ。 例えば、自由にトイレに行く事が出来ない。運悪く失禁などしようものなら死罪であるから、ご馳走があったとしても少しだけしか食べない、飲まない。それはルールにはないが、排泄しないためには結局そうせざるを得ない。 このように、昔作

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        書く ①

          noteでMOAT ☆59

          茂木健一郎のYouTubeを見ていたら、 今、シアトルではWhat is your MOAT? などと訊く事が流行っているという話題が出た。(16分辺り) <【AI】人工知能の現在を日本はどこまでわかってる?脳科学者・茂木健一郎が講義! :IMAGINE イマジン大学> MOATとは「堀」のことだが、この場合は「得意分野」とか「他人には負けない誇れるもの」などと訳すべきかも知れない。 ⇑の動画を要約すると、いま人工知能が熱くて、その進歩速度は何年単位ではなく、1日違え

          noteでMOAT ☆59

          雫 ☆58

          ずっと前に、家のベランダでトマトを育てた事もあったが、毎日水をやるのが楽しかった。 ジョウロでたっぷり水をあげるのだが、トマトが喜んでくれているようで、まだ実をつけていないのに、ほのかにトマトの香りがした。 収穫しても、食べるのが惜しく感じたので野菜をベランダで栽培するのは止めてしまった。 香港、タイ、マレーシア、・・・東南アジア好きでよく行ったが、毎日のようにスコールがあった、 良く晴れているのに、急に空が暗くなったかと思うとザァーっと激しい雨が降って、少しするとそ

          雫 ☆58

          ちいさなミイ ☆57

          前回の記事は『ムーミン』に関する思い出だったが、アニメと原作で1番印象が大きく変わるのはミイかも知れない。 初期のアニメ版ではミイがとても意地悪で、口煩くて、癇癪持ちの嫌なキャラに描かれているが、原作のミイはリアリストで、冷静で、頭の回転が速い。一言で云えばカッコイイのである。 因みに、原作ではスナフキンの異父兄弟で、ミイの方が年上なのだ。 でも、ミイの身長は伸びず、スナフキンのポケットに入るほど小さい。 ミイがカッコ良く見えるのは、原作者トーベ・ヤンソンの理想像だか

          ちいさなミイ ☆57

          ねえ、ムーミン ☆56

          私が子供のころ、アニメ『ムーミン』が初めて放送されて、その主題歌もそこそこヒットした。 私はすぐ好きになったが、原作者のトーベ・ヤンソンはとても不愉快に思ったらしい。日本国内だけの放送をは辛うじて許したが、門外不出の作品となってしまった。 中学の頃、私は仲間と勝手に「漫画・アニメ研究会」のサークルを作って、漫画やアニメのキャラを模写しまくっていたが、原作のムーミンも読んでいて、トーベ・ヤンソンの描く挿絵が気に入って、やはり模写していた。 だから、原作とアニメの設定が、か

          ねえ、ムーミン ☆56

          桜散る ☆55

          咲いた桜になぜ駒つなぐ、 駒が勇めば花が散る~♪ てな唄がある。 私は落語ファンだが、落語には四季がある。 春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)にそれぞれ合う噺があるから、春になったら落語の枕に、よく上の文句を引用する噺家がいる。 駒と言えば、馬肉の事を「サクラ」と呼んだりする。切ったばかりの馬肉は綺麗なサクラ色をしているからそう呼んだのだとか、 或いは、「けとばし」とも称する。今は馬肉なんて高級食材だが、昔は安い肉の代表みたいなものだったようだ。 だいたい浅草辺りの古

          桜散る ☆55

          夢見る心 ☆54

          布団の中で、いろいろな事を空想するのが好きだった。 子供の頃、四畳半に父と母が寝て、襖を挟んで、八畳に私と姉が寝ていた。 父は、良い父親とは言えない人であったが、3人兄弟(後に4人となるが)の為に『世界の文学』全巻を買い揃えてくれて、それを私と姉に読んでくれた。 これだけ書くと素晴らしい父親のようだが、そうは行かないのである。ま、それは置いておこう。 『世界の文学』が私に与えた影響は大きかったと思うが、 当時の私の夢は、ウルトラマンになる事だった。 いや、笑うなか

          夢見る心 ☆54

          届かぬ想い ☆53

          自分の気持ちが届かないのは、もどかしい。 でも、黙っていても相手には伝わらないし、ただ単刀直入に伝えても逆効果になることもある。 言葉いがいにも、アプローチの仕方はいろいろあるので、考えてみるのも面白い。 言葉は便利だけれども、言葉で伝えたからといって、実はぜんぜん伝わっていない場合があるものだ。 ちゃんと説明したのに、全く通じてなかった経験は、どなたにもあるのではないか? 分かり易い例なら、外国人の場合。相手が大体の日本語が話せると思って説明し、その人もうん、うん

          届かぬ想い ☆53

          らもと猫猫(マオマオ) ☆52

          昨日の記事は、『薬屋のひとりごと』の主人公猫猫(マオマオ)と中島らもが共通して毒オタクであるという結論になってしまった。 私はつい、猫猫をヘンタイだと書いてしまったが、調べたら原作者の日向夏(ひゅうがなつ)も猫猫をヘンタイにして楽しんでいるらしく、やはり確信犯なのであった。 なにがヘンタイかと言えば、猫猫は毒の効果を自分で試して、身体に起こる変化を楽しんでいるのだ。それは、夢見心地になる幻覚作用から、死に至る程の苦痛まで、苦痛でうっとりしたら、それは立派な変態と言えると思

          らもと猫猫(マオマオ) ☆52

          薬屋のひとりごと ☆51

          朝から歯医者に行く。 待合スペースには『薬屋のひとりごと』を使った厚生労働省のポスターが貼られていた。(上タイトル画像) 「これ、毒です。  特定の薬の飲み合わせで毒にもなることをご存じですか?」 などとポスターには書かれている。 既にお国が認めるほどの大人気マンガ(アニメ)になっていると言って良いのかも知れない。 物語は、大陸の中央に位置するとある大国の後宮が舞台となっているのだが、中国の唐時代をモデルにしているらしい。 私は中国の歴史にとても興味を持っている。

          薬屋のひとりごと ☆51

          言葉にできない ㊿

          中島みゆきは「あした」の中で、 形のない ものに誰が 愛なんて つけたのだろう 教えてよ と歌っている。 私は文章を書くとき、「愛」という言葉を使う事はほとんどない。それは「愛」という言葉が世にあふれていて、軽く使われ過ぎている反動なのかも知れない。ある意味便利な言葉だからこそ、なるべく使用を控えている。 これは、言葉の感覚だから、人によって感じ方がまるで違ってしまう。例えるなら、辛いもの好きな私が大好きなカレーをススメても、人によっては辛過ぎたり、カレー自体がダメだ

          言葉にできない ㊿

          春爛漫 ㊾

          北国の桜はGWの頃になる。 桜と言えば花見をした思い出は何度もあるが、その時の主役は酒であり、料理であり、友たちであり、花なんてほとんど見ちゃいない。 大抵、カセットコンロを持って行き、焼肉やら小籠包など食べる。野外で食すと何でも美味く感じるものである。 私の家から中学校は遠くて、歩いて4、50分くらいの距離があった。遠いので、少しでもショートカットする為に、いつも城跡の中を抜けて通った。 そんな通学路に、いつ頃か同行する友が出来た、同じ歳のS君である。 彼は学年で

          春爛漫 ㊾

          これから、ずっと ㊽

          もう、60才目前の私にとって、これからも、ずっと続けられる事はそんなにないような気がする。 私の父は79才が寿命だった。それを思えばあと19年しか時間は残されていない。 もちろん、もっと長く生きられる可能性の方が高いと思われるが、現時点では何とも言えないのだ。 私の、前の前の職場の先輩は、60才で定年退職した。 実直な方で、貯金もそこそこあり、年金もたっぷり貰える算段が整えられていた。充実した老後が待っている筈だったのに、 退職後、半年も経たないうちにこの世を去って

          これから、ずっと ㊽