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大相撲秋場所を振り返って

 場所前の評判は新大関豊昇龍が先場所の優勝の勢いで近々綱を張る所まで昇るのでは、そんな期待を寄せる解説者もいたほどです。それが場所に入ってまず大関貴景勝は初日黒星、それも取り直し相撲でも出足が伴わず前に落ちたのです。名古屋場所全休して首膝の回復を図ったわけですが、さらにカド番と重いハードルがあったのです。実際今場所は相当キツイ場所になるだろうとの解説者もいたのです。一方の幕内15枚目の熱海富士は名古屋場所で十両優勝の勢いそのままに11日目まで10勝1敗の好成績、一躍優勝候補に踊り上がったのです。大関霧島は10日目までに6勝4敗、先場所優勝の豊昇龍は4勝6敗、ともに予想に反して持ち前の技量を発揮出来ないでいたのです。
 今場所キツイ場所だと予想された貴景勝は10日目で7勝3敗で11日目でカド番脱出したのです。それに熱海富士は11日目まで1敗、優勝最前線にいたのです。貴景勝は千秋楽まで4敗を数え熱海富士も4敗に後退して4敗力士が幕内西11枚目の北青鵬、東7枚目の高安の4力士の混戦模様、最終的に熱海富士と貴景勝の優勝決定戦になったのですが、最後の一番で貴景勝の引き技で勝負は決したのです。
 熱海富士の序盤からの活躍、特に七枚目高安、二枚目阿炎、小結翔猿に勝った相撲で今後の熱海富士に大きな自信になったのではないでしょうか。
 最後に私だけかもしれませんが、貴景勝に賜杯を渡されるとは思ってもいませんでしたが、貴景勝はそれだけ地道に体力と相談しながらの快挙4回目の優勝おめでとうございます。

柳田 武男 82歳

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