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「疾走 上下巻」重松清

強い一人に
なるために悩み走る。

思春期の
少年の心を
描いた小説に
読みふけりました。

犯罪や犯罪者の
家族という立場や
バブル期の
やくざやバブル崩壊時期に
成長する
少年がぎりぎりの
ところまで
追いつめられて
生きて行く、
切ない小説です。

上巻を読み終え
すぐに下巻を
読みました。

「お前は、」という
天の語り部の3人称で
描かれていく世界は、
著者の
児童文学小説とは、
かけ離れた
壮絶さを伴い
進んで行きます。

孤独、祈り、暴力、
セックス、聖書、殺人・・。

「人と繋がりたい」
ただそれだけを
胸に煉獄の道のりを
懸命に走り続けた
少年の軌跡。

最後の一行迄
どうなるか・・・楽しめます。

本小説は、
2005年12月に
映画化されています。

本小説は、読者
の心も
揺さぶるので、
心の弱い時には
読まない方が
いいかと思います。
それが理由で、
私も発刊後
数年おいて
読まさせていただきました。