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「ひこばえ 上下巻」重松清

著者の作品の中では
「流星ワゴン」と
「とんび」と
同じカテゴリーになる
父親と息子の
関係を描いたお話です。

私も息子なので
読んでいて
思うところが
色々出てきます。

小説として
面白いと思います。

大切な人が
亡くなったり
遠くに行って
しまったときに、
よく「胸にぽっかり穴が空く」
と言われる。

その穴を
描きたかった著者談。

後半ハンカチ
無しでは読めません。

一人で
読み進める事を
お勧めします。

泣けます。

でも心晴れ晴れと
読み終わり爽快です。

本書は著者が
お父様を亡くされた
後新聞に連載された
小説で
著者自身も
大病を患われ
死と云うものを
意識された
ことに加え
東北震災の取材も
進められている時に
書かれた小説です。

著者小説には
10歳から12歳の
子供のお話が
多いですが、
本書は著者実年齢の
登場人物が主人公で、
父と子の関係を
描いています。