どこから行っても遠い町
タイトルは川上弘美さんの著作から拝借しました。
私は現在兵庫県在住ですが、東京に住んでいたこともあります。
今にして思えば、なんで私みたいなボケっとした人間があんな大都会で暮らそうと思ったのか。若気の至り?ちょっと違うかな。
まぁ、理由はちゃんとありました。
「誰も知っている人間がいないところ」で1からやり直したかったのです。
田舎モノによくあるパターンでしょうか?
「東京行けばなんとかなる」って発想がもう…、古いと言うか、なんと言うか。
笑えますね。当時はとても笑う余裕はなかったですけれど。
実際辛い事だらけでした。就職先はブラックでしたし、ゴミ出しには異常に厳しかったし、その他諸々で結果、心を病みましたし。
それでも実家を遠く離れたのは、父が亡くなったこと、闘病中や死去後、葬式などで身内の「人間の持つおぞましさ」に心底恐怖したことなどがあったからです。
他に選択肢はあったのかもしれませんが、当時はやはりそんな余裕はなかったです。
「迷えると言うのは、選択肢があるという事だから、そんなに悪いことではない」
「本当に余裕がない時には、選択肢なんて無いか、あっても気づかない」
何かの本で読んだ記憶があるのですが、出典は不明です。すみません。それはともかく、今何かで迷っておられるなら、先の言葉も胸に留めておいてみてはいかがでしょうか?
なんの話しをしていたか、忘れてきました。
まぁ、とにかく私には東京は本当に「遠い町」でした。どこから行っても、です。
それでもいつか、私自身の町が見つかればいいなあと思っています。
今はここにいますけれど。いつか。
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