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何をするかよりも何かが重視。世の中はイジメに溢れている


オーガニック、添加物/無添加、シリコン(正確にはシリコーン)・・・
ニュースや広告を見たり、店に行くと様々な文句が並ぶ。
そのような言葉が流行ることはイジメと同じような構造が隠れている。

最初に並べた言葉のように、私たちが触れる情報は、なんでもわかりやすくまとめられてしまっている。

たくさんの情報、たくさんの視点、それぞれの視点の正義があって、簡単にわからない情報は無視されるのは当たり前となっている。

まとめられて、そのカテゴリのものに正義か悪かの烙印が押される。

そして当初議論されていた具体的な成分やその役割は無視されて、そのカテゴリに属するかで善悪が判断されてしまう。

一部のメーカーは自身のポリシーを具現化するために、また他の一部は存続することを目的に、あえて多面的な視点を削ぎ落として売り文句を作る。

以前、私はシャンプーなどの開発をしていた。美容室で髪を切る際に、自分の職を明かした上で美容師にトレンドや困りごとなどを聞いていた。

そのときに、何度か驚くようなことを聞くことがあった。
「シリコンを使うと、頭皮が腐るんです」など。

(しつこいが、正確にはシリコーン)また頭皮腐るってどういうことかと聞いてみると「それはわからない」そうだ。

日常生活に潜むいじめ -面倒でいじめてるー

この手のことは、日常会話でもたくさんあるのではないか。

何か悪いものがあって、自分はそれを避けている、正義の側に立っている、と感じている感。

私は、当初あげた言葉に対する単なるいじめ行為と見る。

いじめにはいくつかのパターンがあると思うが、多くは誰かがその人の視点で他人の悪いこと嫌なこと気に食わないことを吹聴する。

その後、取り巻きたちやその他あまり関係ない人間までも、同じようにかんがえるようになる。

その約束事が周囲の監視の目を作り出し、避けたり、心ない言葉をかけたり、陰口を叩いたりするようになる。

自分にも多分の後ろめたいことがあるのに。

「攻撃は最大の防御である」は、正しい。しかし幼稚。

残念ながら市場での競争では、モラルを犯して一儲けしていることがある。生活者は喜んで買う。

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