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三男坊のお父さん…集団就職列車に夢を乗せて上京してきた父

父の日に父を思う
お父さん、わたしをここまで育てて下さりありがとう。
集団就職列車に乗って金の卵と言われて上京してきた父

三男坊のお父さん
一番上のお兄さんは頭が良くて学校の先生に
二番目のお兄さんは実家の農業の跡取りに
三番目のお父さんは家を出るしかなかったのかな?
何だか居場所がなかったのかな?

それとも、
周りに何もなく、バスを乗り継いでポツンと現れる集落の
淋しい田舎から飛び出したかったのかなぁ?

父は「東京で一旗あげたい」と思っていたことでしょう。

父の思い出ばなしを母から聞いたことだけど
「結婚前にお父さんの部屋を尋ねにいくとね、給料袋が封も開けずに
そのまま何ヶ月分も畳とい草の間に隠してあったのよ」と聞きました。

結婚当初、団地になるであろう分譲マンションを購入しようと
団地が建つ前にお金を払い、結局そこに団地が建つことは無く
払ったお金も返ってこなかったと聞きました。

土地を購入したけれど
職場と土地が離れすぎて通いきれない場所だったから、結局何十年も更地のまま。それでも「いつか家を建てるぞ」と夢を持っていたお父さん

「あれでもか」「これでもか」と一生懸命にやっていたけれど
不器用だったお父さん。そんな不器用さをわたしは受け継いでいます。
「頑張り屋さんだけど不器用さん」で
「不器用だけど頑張り屋さん」です。親子ですね。
そんな父に似たわたしですが「これも悪くない」と思っています。

「子どもには学歴を」と思って教育費にお金をかけてくれたお父さん。
結局わたしは専門学校卒です。父の思う「良い学歴」ではなかったかもしれません。父をがっかりさせてしまったかもしれません。期待通りの娘ではなくてごめん。
それでも「学ばせてくれてありがとう。」
わたしはお父に心から感謝しています。

結婚式の後、柱の影で泣いていたお父さん。
孫の顔を見て泣いていたお父さん。
わたしは親孝行が出来たでしょうか?

もしかしたら、集団列車に乗って夢見た父が思い描いていた人生ではなかったかも知れませんが
わたしはお父さんが大好きです。

その肩車してくれた丈夫な肩、
ぶら下がってごらんと言ってくれた太い腕
不器用な父が作る豪快な手料理
一曲だけ弾けるカラスの童謡「七つの子」

お父さん、ここまで育ててくださってありがとう。
わたしは今でも変わらずお父さんが大好きです。
決して忘れないでくださいね「わたしはあなたを愛しています」
 
不器用な父の同じく不器用な娘より





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