そういえば、ボールはオレンジだったよな。

約1ヶ月ぶりにバスケをした。予想通りシュートタッチは酷かった。だけど、日に日に3Pのシュートを打つ時の力がいらなくなっている。これをアジャストするのが毎回大変だ。

プレイするならまだしも、プレイしない彼女を連れてくる人もいる。もちろん何も悪くないし、ガタガタ言うつもりもまったくないが、その人をメッタメタにやるのが好きだ。本人は集中してるだろうけど、その程度じゃ勝てないのをわからせたい。それでムキになってギアを一個上げてくれれば嬉しい。お互い最善の状態でやりたい。それでギアが上がらなくて勝ってしまっても、結果はオーライ。(元々の状態で勝てない人もいるから、その時はバスケをやめたくなる。)あえて1on1の状況を作って、オフェンスならぶち抜いて、ディフェンスならバチ止めしてとやりたいが、それで力みすぎて空回りしてしまったり、チームに迷惑をかけてはいけない。何より、それで勝っても何も残らない。ディフェンスでハードワークして、チームディフェンスの強度を上がるという方向で昇華する。ルーズボールには飛び込むし、トランジションの時は早めにダブルチームでボールを奪えるようにするし、マークマンから一歩離れてヘルプにすぐ行けるようにポジションを取ったりする。攻撃側が有利と言われるスポーツで、守りで勝てる瞬間があるのは、点を取ることより嬉しいこともある。

久々に人数が集まったこともあり、オールコートで試合をした。パスの精度が悪くなっていて、かなり凹んだ。その他にももっと3Pを狙っていくべきだったり、フィジカル負けが目立ったりと、反省すべきところは多々あった。だけど、とことん楽しんだ。ディフェンスからオフェンスのトランジションで、数的有利をついて得点をするのが好きだ。というより、そういうふうに攻撃をするのだと刷り込まれてきた。ボールの近くにいればボールをもらい、ボールラインを早く上げる。味方がいなければ、端から端までドリブルをしてシュートを決め切る。味方がリバウンドを取りそうな時点で、自分以外にボールを運べる人がいたら、自分は少し早めにスタートを切ってゴールに向かって走る。パスをもらえればシュートを決めきるし、パスがもらえなさそうなら、ディフェンスを引きつけて、味方が攻めやすいようにする。どちらにしろ、トップスピードの状態でオフェンスをしたり、一瞬で攻撃を組み立てるために頭をフル回転させてる感覚がとにかく気持ちいい。相手のディフェンスが整っていない間に攻め切れる。相手がシュートを打った瞬間から、自分の中ではオフェンスがはじまっている。個人的にはハーフコートでディフェンスを崩してとやるよりは好きだし、効率がいいと思っている。オフェンスの後はディフェンスでハードワークをすると決めていたから、しっかりと戻った。周りから「よくそんなに走れるね。」と言われるが、無意識というか、体が動いてしまう。体力どうこうではなくなっている。勝つために自分ができることの中で、1番得意なことでもあるし、やるべきことだと思っている。だけど、周りの疲れが目立ってきたら、ハーフコートオフェンスのタイミングで、「バスケで1回のオフェンスは24秒以内にシュートを打てればいいからな」とわざとオフェンスのペースを落として休憩させたりもした。

「あの時計が○○分になるまでね」と言われても、目が悪いから時計なんか見えるわけもなく、みんながプレイをやめるまで続ける。あと何分という計算ができないというか、しない。それまでは走り続けるし、得点を重ね続ける。休憩に入って、自分ではそんなつもりはなかったが、「オリオンが試合やりたくてうずうずしてるからもう一回やるか。」と言われてしまうほどだった。

案の定、次の日にお尻にひどい筋肉痛がきた。お尻だけで済んだと安心していたら、その次の日に下半身が足の裏までほんのりと筋肉痛になっていた。終わった後のストレッチをサボらないようにしないと…


(トレイラーでチラッと聴けます)

「name」という曲。tacicaは大学生になって、先輩に勧められて聴いてから、好きになった。3年生までに1年に1回同じメンバーでコピーバンドもやった。tacicaは歌詞が詩的で美しいと感じるし、自分が聴く脚の中ではあまり被らない表現ばかり。たまたまこの日のバスケの前にこの曲を聴いていて、

かつて真っ白な部屋の床に零した絵の具 青色だったら血は青かったか?

という歌い出しを試合前に思い出していた。なぜこんなにオレンジに惹かれるのか。そういえば今手元にあるボールはオレンジだったな。これだけじゃないだろうけど、惹かれる理由の1つかもしれない。もしボールが緑色だったら、緑色を多く身につけていたのだろうか。すこし気分を変えるために身につける色が青色や黄色ではなく、赤色や紫色になっていたのだろうか。なんて考えてしまった。

名前に関しても、ありがたいと言っていいのか、色々な呼ばれ方をする。この曲のおかげでありがたいのかもしれないと思える。


考え方次第かもしれないが、有るのが難しいと思えることが、最近は増えてきたような気がする。こういうバスケの時間もありがたい。

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