Is it possible to return this?

「あれやっといてくれ」

「休みとってくれ」

「パスポート取りに行ってきて」

「ベトナムで英語でスピーチよろしく」


どうすれっちゅーねん…。

少しぼーっとしながら、こんなんじゃせっかくの技術がどこかで途絶えてしまうよ、なんて考えていた時にふと思い出した。


高校2年生の終盤に、顧問の先生が転勤になることを部長の自分に少し早めに教えてくれた。

「次の顧問の先生は写真部をやったことがないし、その先生に直接教えたりする時間がないから、オリオンに教えられることを教えるね」と言われて、フィルムはどこで買うと安いとか、現像液はどこで買えるとか色々教えてもらった。

部活にも全然顔出してないのに成り行きで部長になってしまって、このまま何もしないのも先生にも悪いと思ってしまった。

新入生の見学の時に、フィルムで撮った写真を暗室で現像する体験をしてもらうのが通例だった。その時に使っていた写真が、今はなき百年記念塔の写真。誰が撮影したものかすらわからないけど、今ももしあのフィルムを使用しているとしたら、白黒のであることも相まってかなり感慨深い写真なんじゃないのか。

珍しく部室に通って何日も試しに写真を現像した。その現像方法も簡単なメモしか残っていなくて、マニュアルとはいえないけど、初見でもそれなりに誰でもできる程度までは詳細に買いたものを用意した。その他に期限が切れてそうな現像液は捨てて、新しいものを用意したり、フィルムを買ったりと、最後のほうにようやく部長らしいことはしたつもり。

そのクセ、今は先輩・後輩の顔と名前も一致しないどころか、名前も思い出せない。同級生も怪しい。高校生の当時だって後輩に「部長!」と呼ばれるまで写真部の後輩だって気づかないことは多々あったし、これでいけば悪気なく先輩を無視してたことにもなる。同期は自分を入れて4人しかいないのに、先輩・後輩が15人ぐらいいて、正直覚え切れない。


なんで部長になったのかいまだに謎。
なぜこれをこんなタイミングで思い出したのかも謎。
話と一緒に思い出したのは、うまく表現できない酸味のある現像液の匂い。


とりあえずパスポート取りたいんです。




バンド名は聞いたことあるけど、ほとんど聴いたことがなかった。YouTubeのおすすめに出てきて聴いてみたけど、かなり好きだった。「このバンドが一般的に知られてないのが日本の文化のおおきな損失」みたいなコメントもあった。多分、日本の文化になりたくないってこともあるんじゃないかな。知らんけど。日本の文化にそぐわなくてもいいバンドなんてたくさんあるじゃん。


The Novembersでおすすめあったら教えてください。

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