DDMO

最近の頭の中をざっくばらんに書き出す回。

タイトルのDDMO。決してDAI語ではない。「ドリブル・ドライブ・モーション・オフェンス」という、バスケットボールの攻め方のひとつ。パスではなく、ドリブルで相手の陣地に攻め込んでディフェンスを崩すチームオフェンスの方法。この解説動画を20分ぐらい夢中になって見てしまい、寝るのが遅くなる。バスケ欲がすごい。

3、4週間前、友達とバスケをした。バスケットゴールが設置された公園。地面は砂なので、まともにはバスケはできない。それでも4時間ぐらいやっていた。友人と「同じところから2本連続でシュートが入るまで帰れない」というのをやった。まぐれで入ったのはカウントせず、しっかり自分の感覚で打って入ったシュートだけをカウントした。友人は数分とかからない中、自分は1時間かかった。真面目なところが出るというか、負けず嫌いなところが出るというか。とにかく入らないのが気に食わなかった。そのおかげで、自分の中に眠っていたシュートフォーム、手先、指先のシュート感覚が戻ってきた。でもしばらくやっていないからまた眠ってしまったかもしれない。

眠っていた感覚が戻っていくのが好きだ。起こしたい感覚はいくつもある。「前はもっと1on1ができたはず」とか「チームオフェンスってどうやってたっけ?」とか、「前はもっとハイタッチが上手かったはず」とか。DDMOの動画を見て気づいたのは、自分には「縦のドリブル」が少ないが故に1on1が弱くなっている。

(縦のドリブルとは:ディフェンスに前後に動かせるようなドリブルのこと。横のドリブルは左右に揺さぶるドリブル。)

解説動画の監督は、「縦のドリブルからやらないと怒る。縦のドリブルがダメで初めて横のドリブル」と言っていた。100%正しいとは思わなかったが、縦のドリブルが少ないのは事実だった。ああ、はやく試してぇ〜。


DDMOの動画を見たのは、攻め方を忘れたからだ。ゲームを組み立てるポジションだから、はやいところ思い出したい。忘れたというより、当時は何も考えてなかったのかもしれない。当時は自分から指示を出すというよりは、周りが動いてくれたから、それに合わせるようにオフェンスを組み立ててたような気がする。だからまわりが動かないとなると、途端に何もできなくなる。多分これが正解かもしれない。先生が頼りなくて自分で勉強した分は覚えているが、当時のチームメイトに合わせて勉強したり考えたりしたものだから、万能ではない。ましてや10年も経ってしまえば色々と変わってしまう。新しく覚えなおすつもりで色々見ていた。あそこにパスを出したらこう。この選択肢もあれば、あの選択肢もある。ディフェンスの動きを見る。色々と頭でシミュレーションしながら見ていた。パスでオフェンスを展開していくのが一般的な中で、ドリブルで展開していくDDMOに惹かれた。あまり24秒も考えない、アーリーオフェンスの部分も気に入った。DDMOはボールをキープしようとするとダメらしい。そこは自分に近い部分はあるかもしれない。時間を考えてキープしようとすると、ボールを持ちすぎるクセがある。とにかく、DDMOは自分にとっては革命的だった。今はポピュラーで汎用性のあるオフェンスと、DDMOを使ってオフェンスができるってことだ。ああ、はやく試してぇ〜。

セットオフェンスがとにかく苦手だ。自分が得意なのは、相手のシュートが外れて自分たちのボールになった時。相手のディフェンスが整う前に攻めて点を取るのがかなり自信があるせいだ。当時、相手選手とぶつかって自分が怪我をした時に「それはお前が悪い」と心配よりも先に言った先生。その先生は、「お前らにセットオフェンス教えてもどうせできないから教えない」と言っていた。当時は悔しくて仕方なかったが、ど正論だった。当時はオフェンスを組み立てるほどの頭は持っていなかった。今でもかなり苦労しているし、実際に試合で100%出せるかと言われれば20%も出せないかもしれない。当時はその先生の手のひらの上だった。ペイントエリア内でドリブルをついたらベンチに下げられたのは、ペイントエリア内はドリブルを使わずにステップでシュートまで行く技術を身につけるためと、相手のオフェンスパターンを見させてディフェンスを修正させるため。セットオフェンスを教えてなかったのは、時間がかかる上に付け焼き刃になってしまうため、他に時間を使おうとしたから。ステップに関しては未だに感覚が残ってて、無意識でもできるようになっている。だけど、2人に同時にディフェンスされた時に、2人の間をドリブルで抜いた時にベンチに下げられたのは納得いかない。ディフェンスの精神的に来る瞬間はそれだから、敢えて狙ってやってるのに、何がダメなんだ…


納得いかないのはさておいて、未だに残っている感覚もある。たくさん練習したものは覚えているし、練習していないのは忘れてしまっている。シュートフォームを忘れてしまったのは練習していないからというのはかなりまずい…

覚えているのは、ドリブルでゴール下まで行ってシュートを決めるまでのプレー。技は忘れてしまっても、ドリブルの感覚は覚えている。ゴール下のシュートの感覚も残っている。空中でのバランスの取り方だったり、ダブルクラッチの感覚も忘れてなかった。

(ダブルクラッチ:空中で相手を避けたり、タイミングをずらして打つシュート)

これをかなり練習したのは身長が低かったから。バスケは身長差を超えて、低い人が高い人に打ち勝つことができるスポーツである。NBAでその瞬間をよく見ていた。そのおかげで身長を低いことを言い訳にして諦めることはなかった。どんどん身長差を埋めれる楽しさみたいなものがあった。


前よりハイタッチが下手になった気がする。アメリカとかでは、挨拶がわりに握手やハグをするのをよく見かけると思う。アメリカ人にもハグが好きな人嫌いな人がいて、挨拶の瞬間にそれをお互いに察知して握手まででやめるのか、ハグをするのかを決めるらしい。自分はハグまでしたいタイプだ。よく試合前、試合後はハグまでしていた。その懐かしさもあるが、ハグの前提としてハイタッチがある。試合中もハイタッチの機会があった。しばらくやらずにいると気持ちいい音が鳴らないというか、なんかしっくりこなくなる。

地面に膝をついたり、転んでしまうようなプレーをした時に、チームメイトが手を引っ張って起こしてくれるというのはNBAではよく見る。実際それをされると嬉しい。チームメイトには自分からは積極的にやる。だからチームメイトもやってくれる。だけど、たまに自分が転んだ時に手を伸ばして待ってると、わざと無視される。その感じも好きだ。そういうところにチームプレイの基礎があったりする。


ここまで熱中するのは、脳汁が出る瞬間がバスケにあるから。だけど、脳汁が出るほど自分が納得しながらプレイができていないから。理性が外れかかって、脳汁が出るまでにはもっとプレイの質を上げる必要がある。

試したいと書いておきながら、ここまで書く間に3回もバスケをしている。コロナの影響で、2時間しかバスケができない。だから1回につき1個目標を決めて、それを達成できるようにしている。ありがたいことに、収穫はたくさんある。やっぱりピックアンドロール得意だなぁ。ハイポスト使わないでオフェンスの展開したいけど難しいなぁ。あいつと動きが被らないように積極的にオフェンスに参加したいなぁ。あえて動かないことでスペースを作るのもアリだなぁ。シュートフォームでブラックボックスになってた部分も少なくなってきた。足は肩幅に開いたほうが安定したし、ボールをリリースするタイミングも掴んだ。ボールもまっすぐ飛ぶようになったから、後はスリーポイントを試合の中で安定して打てるようにしたい。ミドルシュートは試合で運用できるレベルまで持っていけた。ディフェンスは好調。ただ、フェイスガードをするとヘルプに遅れる。

特に収穫があったのは、1on1の感覚を取り戻しつつあること。「前はもっとできたはず」がなくなってきた。少しずつ脳汁が出てくるようになってきた。

あとは靴。靴を新しくしたぐらいですぐに何かが変わるとは思ってなかったけど、そうではなかった。新しい靴はカイリー6。

※カイリー6: NBAプレイヤーのカイリー・アービングのシグネチャーモデルのバッシュ。

1on1やゲーム形式でやっていると、カイリーのプレーが頭をよぎる。体が勝手に動いて、したこともないプレーが自然と出ることもある。プレー中に1秒先にカイリーの影が見える時もある。その場合はカイリーのプレーが異次元すぎて、そのプレーはできずに終わる。これは予想してなかった。


結局何が言いたいかといわれたら、わからないんだけど、とにかく楽しんでます。ただそれだけです。頭がスッキリしたのでこの辺で。

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