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【学校インタビュー】生徒主体の効果的な活用を目指して、大垣市立東中学校のデジタル・シティズンシップ教育

トピック1## 東中学校のICT教育理念

[サイバーフェリックス]
東中学校のICT教育理念についてお聞かせください。

[鳥村先生]
大垣から情報教育推進モデル校として指定をいただいているので、とにかく使うことがまず大事だと思っています。(使い方に関して)いろいろな発想がありますし、いろんな誤った使い方、よくない使い方もありますが、ガチガチのルールで縛るんではなくて、使う中で問題がでできた時にどう対処していくかというのを考えていかなければいけないと思います。子どもたちと一緒に私達職員も学んでいくということが大切だと思いますし、ここ2年間実践してきたことでもあります。おそらく、来年以降も同様に、情報担当の先生を中心に進めていくと思います。

これから効果的な活用を考えるフェーズに上がっていく段階なので、教員側もGIGA端末を効果的に活用したいと思っています。学校内での学びに必要なデジタルスキルと学校外で必要なデジタルスキルがあると思うので、学校内で必要なものは学校内で習得しつつ、社会に出ても絶対に必要になるデジタル・シティズンシップ、モラル的なところまで含めて、DQやデジタル・シティズンシップ教育で身につけていくことが大切なのではないかと考えています。

トピック2## 実践にあたって

[サイバーフェリックス]
先程、中学1年生のクラスでスクリーンタイムの扱いをテーマに行われた授業を見学させていただきました。大垣市立東中学校様にとって、DQ Worldはどのような教材でしょうか?実際に授業をしてみての感想をお願い致します。

[恩田先生]
「危ないから使っちゃ駄目」や「こういうもんだ」という押しつけではなくて、これからのデジタル社会を生き抜いていくために、子供たちが自分で選んで自分で生きていくための力をつけることができるような教材かなというふうに思っています。

[サイバーフェリックス]
DQ Worldでの学習を始めてまだ1ヶ月も経たない頃だと思うのですが、生徒たちが実際にDQで学習している時の様子についてどう思いますか?

[恩田先生]
DQ Worldの中で質問パートとアニメーションパートに大きく分かれていると思うんですけれども、質問パートは3ヶ月前から取り組めていたのですが、アニメーションがどうしても再生できなかったんです。ただ、それが改善されて再生できるようになってからは、すごく楽しそうにアニメーションを見て、「こういうストーリーやったんや」と言ってどんどんどんどん自分からミッションを進めていく姿も見られるようになりました。

[サイバーフェリックス]
先程、生徒1人にインタビューしたときも、「ゲームで(学べるのが)楽しい」と話してくれていました。児童の言動に変化はありますでしょうか?

[恩田先生]
やはり始めたばかりなところがあるので、タブレットや個人のスマホというところの使い方では、そこまで大きな変化はまだ見られないかなと思います。

[サイバーフェリックス]
今後も、授業を展開していくにあたっては学年の主任の先生たちが授業をしていくって感じですかね。

[恩田先生]
そうですね。今は、道徳の時間を使って、基本的に担任が授業を行うっていうふうにしています。

[サイバーフェリックス]
今後情報担当の先生のみならずいろんな先生が関わって、そのデジタルシティズンシップ教育にも関わっていくってことですね。

トピック4## 子どもたちに目指してほしい姿

[サイバーフェリックス]
今後、DQ Worldでの学習が冒頭でお話し頂いた理想のICT教育の姿にどう影響するか、またこうなっていければという期待があれば教えてください。

[恩田先生]
そうですね、やはりタブレットの間違った使い方が1年生に多いなというのはすごく感じているので、そこを今日の授業でも伝えたように、なぜ現状のようなタブレットの使い方をすべきではないのか自分で考えて、(より良い使い方を)選べるようになるといいなというのは、すごく感じてます。

[鳥村先生]
そうですね。2023年度も、中学1年生で導入する予定なので、その後の2、3年での学びに繋がる土台作りをできればと思っています。もちろん小学校で学習できるといいのですが、これからの社会を生きていく子どもを育てるには、避けて通れない教育だと思います。デジタル・シティズンシップについて何も知らずに高校、社会へ進むのではなく、少しでも知っておいてもらいたいことなので時間をとりつつやっていけるといいのではないかと思います。

トピック5## デジタル・シティズンシップ教育を始めたい学校へのメッセージ

[サイバーフェリックス]
ありがとうございます。最後に、DQ導入検討中の学校に対して何かメッセージがあればお願いします。

[鳥村先生]
私は直接指導しているわけではないですが、方向性として、デジタル・シティズンシップが必要だという話は文科省を含めて方針として決まってきているので、実践を考える際の検討材料に入れる価値はすごくある教材だなと思います。効果検証までやろうと思うと、現場の力ではやりきれないこともあるので、その辺を(DQ Worldのスコアやレポート機能で)サポートできるところはすごくいいところだと思ってます。

[恩田先生]
繰り返しになりますが、本当に子どもたちも楽しそうにやってるのが見て取れるので、すごくいいなというふうに感じます。授業などの活用効果まではまだ見えていないですが、レポートなどを活用して今後確かめていけたらと思っています。

[サイバーフェリックス]
---ありがとうございました!


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