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ヨーロッパ的な本

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私の主観なのですが、ヨーロッパ的な本を集めました。
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#わたしの本棚

予想を完全に覆す結末に衝撃を受ける「NSA」

<SF(7歩目)> 予定調和型のアメリカ・日本的でなく、ヨーロッパ的な結末に衝撃を受ける…

読書ノーツ
6か月前
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人類の未来についての暗い予測「タイムマシン」

<SF(104歩目)> ウェルズさんの超有名作品を「いまさら」読んでみたら、驚いた。 SF…

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古典で誰もが知る表題ですが、読んでみると印象が違う「透明人間」

<SF(103歩目)> 子供の頃に読んだジョブナイル版と明らかに違う。 SFですが、ベスト…

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遠未来の都市国家エウメスヴィルから様々な政治体制を読む「エウメスヴィル ーーある…

<文学(103歩目)> 異色の「SF作品」と呼ばれているが、色々な政治体制を学べる「文学…

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ちょっとない中東を舞台とした遠未来SF「ロボットの夢の都市」

<SF(102歩目)> ちょっとない中東を舞台とした「遠未来SF]で、なぜか文学的にも心…

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オトナの上質なファンタジー「囀(さえず)る魚」

<文学(102歩目)> 本好きならば、読後感がとてもいい作品です。 囀(さえず)る魚 アンド…

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ルーマニアでも過去のこととなっていてよかった監視と密告体制「心獣」

<文学(101歩目)> チャウシェスク政権での弾圧は、想像以上に凄まじい。 心獣 ヘルタ ミュラー (著), Herta M¨uller (原名), 小黒 康正 (翻訳) 三修社 「101歩目」は、ヘルタ・ミュラーさんは、チャウシェスク政権のルーマニアで常に強い発信をされていた作家です。 社会主義政権下での「息苦しさ」を発信していて、政権崩壊後の現在に読んでもとても心を突きます。 共産体制下の秘密警察・セクリタテアへの協力を拒否したため職を追われ、発表もままならなくな

健全な政権運営は、まずは「苦難の時代」に陥ることの無いようにすること「内なる亡命…

<文学(100歩目)> ナチス政権下の詳細な日記から、「国民が独裁者を止めることは難しい…

読書ノーツ
12日前
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テーマは環境問題「タスマニア」

<文学(99歩目)> どうも「旬」は「環境問題」です。 タスマニア パオロ・ジョルダーノ (…

読書ノーツ
2週間前
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フランスのヴィシー政権下でのホロコースト「姉妹のように」

<文学(97歩目)> 15歩目の「ポストカード アンヌ・ベレスト 早川書房」と同様に、今…

読書ノーツ
2週間前
30

SFの巨匠レムさんの初期作品集「火星からの来訪者」

<文学(93歩目)> SFではないレムさんの才能に触れる作品集です。「火星からの来訪者」…

読書ノーツ
3週間前
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SFの巨匠レムさんの作品を文学として読む「捜査・浴槽で発見された手記」

<文学(92歩目)> かつて熱く読んだ作品を、現在のウクライナの問題と紐づけて読む。相変…

読書ノーツ
4週間前
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「英雄」と「粛清される者」は紙一重「日蝕: Sonnenfinsternis」

<文学(91歩目)> 緊張感伴う古典小説から「全体主義」を学ぶ「日蝕: Sonnenfinsternis」 …

読書ノーツ
1か月前
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人間心理の奥底「その昔、N市では」

<文学(90歩目)> ドイツを代表する女性作家から、「人間心理」の奥底を学ぶ。 その昔、N市では マリー・ルイーゼ・カシュニッツ (著), 酒寄 進一 (翻訳) 東京創元社 「90歩目」は戦後ドイツを代表するマリー・ルイーゼ・カシュニッツさんから「人間の負の心理」を学び、「愛(love)」の大切さを理解する作品です。 とても薄い書籍に収められた15の短篇。軽く「読める」と思ったのですが、1つ1つの作品は「濃い」。 短篇集なのですが、どれも研ぎ澄まされたもので、人間を知