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心に留めておきたい懸念いくつか

コロナ対応は国家権力が国民生活に踏み込むチャンスである。

規制をかけたり、自粛を迫ったり。
国家危機をあおれば、国民生活を止められる。
例えば、携帯の位置情報を利用した感染防止策にもそうした懸念はある。(かなりい有用だろうけど)
そういう権利を簡単にわたしていいのか、あとで取り戻すことができるのか。
民主主義の根幹を揺るがす可能性も、認識しつつ対応せねばいけない。

PCR検査数が少ないことは統計的に問題なのでは?

そもそも、現状の感染者の統計は信用に足るものだろうか。
コロナ対策に理解を求める前提となるものなのに。

PCR検査の体制が不十分という指摘はもう随分前から続いている。
都内では「PCR検査センター」 での検査を、可能数の2割から5割しか行っていないという。(これは検査キャパを増強するために作ったセンターのはず)

私の周りの人にも、熱が続いたのに、検査を受けられない人もどんどん出てきた。
保健所のコールセンターは、繋がらない。かかりつけ医は、安静を指示するのみだという。かかりつけ医の意識が問題なのか?と疑問が頭をもたげたが、
この記事中ではこういう記述が目に止まった。

都医師会は
「かかりつけ医への相談が一般の方に浸透していない」

という。
端的に言って無責任に聞こえる。

かかりつけ医に相談したら検査するしないは、かかりつけ医の意識次第?

厚労省が出している細かい基準は置いておく。4日間熱がないと相談するなと言ったとか、そこに限定してはいないとか、議論があり、そこにも別途検証が必要だからだ。
私が言いたいのは、やはり医師にも意識差がありそうだということ。
このニュースでは、、、

患者にPCR検査を受けさせるかどうかの判断をめぐっては、開業医の間でも考えに隔たりがあります。NHKが都内の複数の開業医に聞いたところ「症状が軽くても悪化する前に手を打つことが大事で、必要な検査はどんどんやっていくべきだ」という声がある一方で、「現状では症状が軽い場合、陽性であっても自宅待機などになってしまうことを考えると、軽症者の場合は必要以上に検査を受けさせなくてもいいのではないかと思うし、そう考える医師は他にもいると思う」という声も聞かれました。

医師によって判断が分かれていることがわかる。

さて前半で提起した、そもそも、コロナ対策に理解を求める前提となる統計は信用に足るものだろうか。という疑問に戻る。

検査数が限られること、つまり統計が取れないことは、現状把握を正確にできないことになるのではないのか。では、その現状把握をもとに出される政策は、どれほど信用に足るのか。ほとほと疑問である。ただでさえ、国民生活に規制をかける動きなのに、根拠が曖昧なものを盲目的に信じろと言われても、正直難しい。

WHOの上級顧問の方だったか、日本の感染者は、おそらく今の発表の数十倍という発言をされていた。その確度はともかく、こんな議論がなされているのは、どれほどの人が感染してるかもはや不明ということではないのか。

そして、伝え方が過激でないことを祈るが、このニュースを見る限り、国がどれくらい、検査を増やすのだろうか。積極的に増やす意志も感じられない。


政治的な対策の遅さが気になる

初期にクラスターを潰すという対策を進めていたことに一定程度の納得はしている。しかし、悲観的に考えてある段階からは感染が拡大し、検査数を増やさざるを得なくなるという想定はなされていなかったのだろうか。いや、されていたはずである。
なのに、5月にさしかかろうかというところで、かかりつけ医に相談してねとか、医師の意識に差がとか言っている。
このスピード感のなさが個人的には非常に非常に不満である。

一方で、当然ながら、ジャーナリズムが、現状を伝える以上の役割を果たせているのかという問題意識も持っている。

街に人が多い。把握する方法はないものか

都内では住宅地、商店街などに人が多い。ソーシャルディスタンシングの浸透に濃淡があるとはいえ、公園で多くの人が昼間に走るのはリスクをどんどんと高めているだろう。
人が多いところを避けたいものだが、何かそういうサービスはないだろうかと思ったらこういうものを見つけた。一度やめたサービスを再開したそう。
混雑状況をマップで確認できる。効果のほどはいかがだろうか。

感謝の意をどう表現しようか

本日考えたことがあと2つある。
スーパーに行くたびに、リスクを冒して働いてくれている人へ「ありがとう」と思っている。医療従事者とか物流を担う人たちに感謝を伝える方法は何があるのだろうか。それこそ、クラウドファンディング的に寄付できる取り組みはないだろうか。

ジャーナリズムは記事をどう届けるかまで考えないと

少し話は変わる。
これもデジタル時代の記事の読ませ方として、前々から課題となっていたことだ。
歩みの遅さに愕然とするものの、これは私も進めねばならぬことと自戒した。
NYTのレポートについて、元バズフィードの古田大輔さんがまとめてくれていたので、シェア。



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