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しんばるPのボカロおすすめレビュー

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しんばるPがおすすめするボカロ曲についてレビューしています。
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はるりん「青に溶ける」~ボカロレビューその2~

曲ごとに進化する才能2018年6月に「水中都市」でデビューしたはるりんさんは、叙情的なリリックと聴きやすい歌メロが特徴のボカロPだ。 その後もリリースを重ねていくにつれ、曲だけでなく映像にも工夫をこらし始め、同年9月に公開した7作目「海底シティライツ」では実写MVに挑戦。落ち着いた曲と都会の喧騒を写した映像があわさって、人間誰もが根底に抱える、ある種のノスタルジックな感情を作品に落とし込むことに成功している。 また、その次の8作目「エンドロール」では線のハッキリしたイラス

Bako Titov「宙に燃える」 ~ボカロレビューその1~

突如現われた新星、その名も「Bako Titov」僕がBakoさんのことを知ったのはごくごく最近のことで、アルン堂guan(@34guan)さんというフォロワーの方が毎月まとめているUTAUオススメをなんとなくながめていて、たまたま曲を聴いたのがきっかけだった。 この時聴いたのがBakoさんの処女作「Funkがしたい」だ。音楽の初期衝動を歌った傑作である。 「う"~ん、FUNKがしたい!」 あまりにストレートなフレーズに、僕の心は鷲掴みにされてしまった。 最新曲「宙に