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序の章 トリコロールなパスタ 漁師町のマンマ風

もっと愛を

note初めて3ヶ月。たくさんの方の素敵なnoteの世界。どんどん広がって。知らない世界へと誘ってくださっって。同じ世界のすみっこにいられる幸せに、しみじみ。

創造の天使、怒涛のアイディアと美しく繊細な料理をパリの香りとともに届けてくださるユイじょりさん。

シチリアの爽やかな空気と風をさりげない日常とともにセンスあふれる文章で伝えてくださるkaorina091さん。

美の世界にお住まいなのに、美味しいもの食べるためにダイエットしてるの!とイケメンなお言葉。優しさを含んだ飾らない文章もお姿も素敵な楓さん。

あふれる知識と暖かいお人柄で、世界にまたがる豊かな料理を教えてくださるケイチェルおじさん。

サラダという限られた世界でも大きな広がりがあること、無限の可能性があることを教えてくださる、写真も素敵なKamaiさん。

社会問題や身の回りの課題からお料理まで幅広くnoteされてて、周りの方への愛にあふれる気遣いも素敵な町会役員の妻さん。

天然酵母から手作りされていて、時をかける大切さ、時短・簡単でわすれていたことを思い出させてくださるゆのきりょうこさん。

シンプルで、クールで、美しい文と写真。違う世界の夢のようなnoteされているえりきゃっとさん

研ぎ澄まされた言葉で写真と共に、風を、空を、そして愛にあふれる食卓で魅せてくださるかんじいさん。

米国人の話が聞き取れなかったのは、教わったのが英語だったことを気づかせてくれたパーリーメイさん。英語あるあると、英國のすてきなたたづまいと暮らしを届けてくださってます。

ああ、全員はむりです。既に涙腺ゆるゆる。もっともっとたくさんいるのにのせきれなかった方、ごめんなさい。

。。。。みなさん、見てくださる方、日常、自然、素材、食べてくれる人。
愛にあふれていて。素敵すぎます。。。愛にあふれる世界。
たぶん、いえ、きっとリアルではありえないすばらしい出会い。
ほんとうにありがとうございます。
わたしももっと、と。

物語は突然に

”渡蟹すごく安かったから買ってきたよー”
わ、た、り、が、に!!!

えー、一応ご説明すると、硬いもの、熱いもの、痛いものは、鋼の手を持つわたくしの担当と自然のなりゆきで決まっていて。ウルヴァリンと呼んでくださいませ。ま、栗の鬼皮剥きとか炊き立てご飯でおにぎりとか、嬉々としてやっていればそうなりますね。128個栗むきして指がつったのはわたしです。湿布もらいに医者いったら思いっきり笑われて、むきのこした栗はどうしたんだい?って、そっちかい!

渡蟹と言えばアメリケーヌ。トマトと生クリームの素敵なハーモニー。。。頭をよぎったのは先日のユイじょりさんの、note。。。。

見目麗しく名前まで優雅な、ラングスティーヌ。ランスをもったジャンヌダルクのような凛々しいお姿。料理の腕とセンスもあいまって、素敵なたたずまいの一皿。

これを見たあとで、、、、とてもとても、、、、、遮光器土偶のようなお姿をnoteでさらしてしまう勇気がでない。わ〜た〜り〜が〜に〜 と、ほわぁぁ〜っとした泳ぎ方も。その上、昼間は寝てるんだもんね。泥のなかで。

いや、渡蟹くん、たとえほゎ〜っとしか見えなくても、君はけんめいに泳いでいる(はず)。うちに買われてきたのも何かの運命。のび太なキミにはドラえもんなワタシが愛を!で、いつものように旅に。

すぅ〜っと浮かんできたのは先日ご紹介した山せまる漁師町のパスタ。あの時は香りでイメージしましたが、今度は、情景でイメージしてみようと。
漁師町のマンマが、漁に出たおとーちゃんの帰りを待ちながら作る感じ。つくろいものなんかしながら、クツクツ、コトコト、熾火で煮ながらつくる、そんな感じで。

今日のお題

渡蟹の匂い
えらに砂とか残ってることが多くて、これが独特の匂いになって残ったり。昼間砂とか泥ん中でどよ〜んとしているせい?

セロリの葉
トマトソースつくるとき茎はよくつかいますが、葉っぱはちょっとアクが強くてソースがデリケートだとけんかしますね。繊維も硬いし。で、普段は料理しながらむしゃむしゃしてます。葉っぱにも光をあてたい!

【作り方】

中華では高温の鍋で炒めながら紹興酒ぶぁ〜っとかけて、ぼっと火をいれて匂いけしてますね。イタリアンでも似たような感じで。。。これ、匂いは消えるんですけどお出汁はちょっと出にくくなって。もう、一人一匹とか贅沢に使えないわたしはどうしたらいいの?となって。

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んんん。甲羅が遮光器土偶にしか見えなくなってきた。ごめんね渡蟹くん。

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で、白ワインどぼどぼっとかけて蒸し煮に。もう、みそも出汁も全部だしちゃうぞ!の勢い。15分くらい、最初は強火で、あとは吹きこぼれないくらい。フタしてると、泡が上まで上がってくるので、完全に浸ってなくてもきっちりお出汁出し切れます。

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いい湯加減でお酒を召し上がって真っ赤になった渡蟹くんにはしばし御退場願って、トマトソース作りへ。

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玉葱一個、セロリ一本みじん切りにして、オリーブオイルでいためる。渡蟹くん、お姿に似合わずデリケートなので、焦げないくらい。トマト1缶と塩ひとつまみ入れて半分くらいに煮詰める。

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渡蟹は甲羅を外しておみそは出汁の方に溶きいれる。あとははさみでバキバキしながらお肉を全部取り出す。。。あ〜。なんか修羅場な感じになってますね。お食事中の方、ごめんなさい。
渡蟹のお肉、お味は悪くないのですが、ちょっと水っぽいので、食べる少し前にレンチンしてちょっとだけ水気飛ばします。

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で、おみそまで入れた渡蟹くんのエキスたっぷりの出汁、強火で匂い飛ばしてからちょっと煮詰めておいて、トマトソースに加えて、また、とろ〜っとするくらいに煮詰めておく。
今回、漁師町のマンマの感じなので、ひたすらことこと、くつくつ。

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煮つまったら、ブレンダーでなめらかに。えっ。マンマは機械つかわないって?。いえ、現代のマンマはハイテク(???)なんですぅ。
ここでちょっとお味見。うーん、いい感じ。わずかに匂いが。。。

ここでセロリの葉っぱくんの登場。ソースに入れられないなら、パスタに潜ませて、食べた時パスタの中からふわ〜っとセロリの香りをさせて匂いを消す作戦。

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伸ばした生地の上に葉をのせて、もう一枚生地のせて、パスタマシーンで、のび〜っとさせて。生地と一緒に伸ばすので、繊維が切れてもそもそ感も消えて。あ〜。なんか、魚の化石のような模様に。。。わたしには美の世界は縁がないのでありました(泣)。
フェットチーネとタリアテッレ の中間ぐらいの幅に切って。


あ、マンマのカッター使ってない、とお気づきのあなた。よく覚えてらっしゃる。あれで切ると、ぎざぎざ同士がからまって、ひとつとるともれなく全員仲良くついてくるので、長い麺には使えないのでありました。ちーーーーん。

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匂い消しと、生クリーム入れすぎると漁師町な感じでなくなってしまうので、ポテト用のにんにく、鷹の爪、ローズマリーで風味づけしたオイルをソースにたら〜っと。

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生クリーム50mlくらいを加えて、海水くらいの塩を入れたお湯でパスタ茹でて。
湯切りしてあたためておいたソースに少し茹で汁入れて和えてできあがり。
レンチンして水っぽさをとっておいたお肉をトッピングしてできあがり。

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先日ご紹介したオリーブオイルけちりまくりのフライドポテトとともに。

大地の育んだ緑を宿したパスタ、愛にあふれる(?)ソースの赤、雪のような白い身。おー、美しきイタリアの国旗🇮🇹、トリコローレ。噛むとソースの優しく深い味わいとともにほのかに香るセロリ。マンマに少しは近づけたか!

で。
”セロリなんか入ってた?うん。味はいいよ”。。。。。。。味は!!!!!!

1トンハンマーでガーン。
いや、このままではおわるまい。旅はまだ続きます。

なんかおもいあまってしまって、長文になってしまいました。
最後までお付き合いありがとうございます。
この続きは明日にでも。

今日も素敵な一日でありますように。


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