マガジンのカバー画像

中韓エンタメ(禁)大全【2019年8月号第1特集】

24
¥500
運営しているクリエイター

2019年8月の記事一覧

前年比2倍を記録する「次なるバブル」2.5次元ミュージカルに13億人が熱視線



上海のディズニータウン専用劇場ではライオンキングも上演!

「バブル」と言われ、右肩上がりのグラフを描いている中国の映画業界。もちろん、映画に限らず、成長著しい中国には世界各国のエンターテインメントが続々と輸入されている。なかでも近年では、ミュージカルの勢いが止まらない。

 他国に比較してまだミュージカルの観劇人口は少ないものの、2017年には前年比2倍となる3.5億元(約58億円)の興行収

もっとみる

世界第2位の映画大国に自由はない!――突如公安が乗り込んできて検閲!中国映画1兆円市場・真の良作

――映画の本場アメリカに迫る勢いで世界随一の映画大国になりつつある中国。しかし、そこには政府による「検閲」という他国にはない事情が横たわっている。この検閲をくぐり抜けるべく、かつて若手映画人たちは死闘を繰り広げていたが……。

『現代中国独立電影』(講談社)

 2018年、中国における映画の興行収入は609億元(約9700億円)を記録した。12年には、日本と同程度の2000億円強という市場規模だ

もっとみる

小説から始まり、映画、ゲームまで――世界的人気を誇る新金脈!急速に広がる“中国SF”の世界

――翻訳物として初めて世界的なSFの賞であるヒューゴー賞を受賞した「三体」をはじめ、もはや世界的に評価されるようになった中国SF。さらには映画やゲームのジャンルに至るまで活発化している作品群には、中国の体制批判とも解釈できそうな内容も……。

『三体』(早川書房)

 もはや現金が不要なほど、電子決済が当たり前になり、屋台や物乞いですらスマホでお金をやり取りする。さらに、高度な顔認証技術で信号無視

もっとみる

東アジアの暴力描写NO.1作品は?――「武器はナタ、まずは動脈を切る」極東バイオレンス映画祭

――このところ“家族”や“格差社会”をテーマにした東アジアの作品が立て続けに栄冠を手にし、世界的評価を高めている。だが今回、東アジアの映画を語る上で注目したいテーマはほかにある。“暴力描写”だ。欧米に比べて、その残虐性は段違い。独自の飛躍を遂げているという。

ポン・ジュノの名作『殺人の追憶』で、酔っ払った刑事が焼肉店で暴れるシーン。執拗に相手に、体重を乗せた蹴りを食らわせる。実に実践的だ。(写真

もっとみる