野球記者たちが語る清原事件――アメリカ式ドーピングでクスリ漬けに!? 清原事件が照らしだす球界の矛盾と欺瞞

――清原逮捕の報道は過熱する一方だが、現場にいる記者はこの状況をどう見ているのか? 逮捕以前から清原を取材してきたスポーツ系ライターたちに話を聞いた。

『完本 清原和博』(文春文庫)

【座談会参加者】
A…スポーツ紙ベテラン記者
B…スポーツ誌中堅編集者
C…スポーツ誌中堅ライター

A 2014年に「週刊文春」(3月13日号)が清原和博容疑者の薬物疑惑を報じて以来、清原がシャブをやっているというのは関係者や記者の間ではほとんど暗黙の了解だったけど、やはりいざ逮捕されてみると大きな衝撃だよね。

B もうだいたいの野球メディアでは「清原」はNGワードですよ。先日、野球メディアの関係者を集めて座談会をするというテレビ番組に呼ばれたんですが、真っ先に「清原の話はナシで」と言われました。一方で選手や球団の口も重い。各球団のキャンプを取材しても、清原なんて存在してなかったような態度ですね。

C たしかに衝撃的ですが、昔から野球関係者の不祥事は少なくなかったですよね。近いところでは、昨年の巨人3選手が無期の失格処分になった野球賭博。シャブでも93年に江夏豊、06年に野村貴仁がパクられてます。しかし、清原の事件がこれまでと一線を画すのは、暴力団関係者とのパイプが想像以上に太そうだという点だと思います。「清原と同じルートからシャブを入手していた球界関係者がほかにも大勢いるんじゃないか」なんて噂も囁かれていますし。

A 野球記者のなかには「清原への反応が一種のリトマス試験紙になっている」なんて意地の悪いことを言う人もいる。清原事件の意見を求められて言葉を濁したり、「残念です」などと当たり障りないコメントをしたりしている人は実は事件に関係していて、なるべく早く事態が風化するのを願っているっていう。もちろんそれは下衆の勘繰りだけど、そういうことを言われても仕方がないほどプロ野球のイメージはダーティになっている。

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