“ドローン動画バブル”は本物か?優良な動画ベンチャーも続々登場も…空撮関連ビジネスが抱える光と影

――昨年頃から頻繁に話題に上るようになったドローン。その主たる活用方法とされているのが、“空撮”だ。これまでヘリコプターなどでは入り込むことができなかった領域でのドローン空撮に、期待が寄せられている。しかし、ドローン動画に金脈を見いだす新規ビジネスは、必ずしも優良なものばかりではないようで……? 最前線に迫った。

 新たな撮影機材、また撮影手法としてここ最近目にする機会が増えたテクノロジーといえば、ドローンだ。ドローンで撮影した動画はすでに、映画、テレビ、ミュージックビデオ、アート作品など、さまざまな領域で使用され始めて久しい。映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』、バラエティ番組『絶対に笑ってはいけない名探偵24時』『はじめてのおつかい』(共に日本テレビ)など、ここ1~2年だけでもドローン動画が取り入れられた映像作品の例は枚挙にいとまがない。

写真上/広島県竹原市観光PRのための空撮。写真下/現在大河ドラマ『真田丸』でも話題の上田城の空撮。(写真提供/ドローンエモーション)

 メーカー側も、動画をより安定的かつハイクオリティに撮影できるよう、機体開発を加速させている。例えば、世界最大のドローンメーカーであるDJI(中国)は、クリエイターや、カメラメーカーと提携を推進。すでに、名門カメラメーカーであるハッセルブラッド社の株式を一部取得したという報道がある。

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