認知科学者・苫米地英人が警鐘を鳴らす――現代の戦争は“5次元化”している!“超並列人工知能”の有用性とは?

――認知科学者・苫米地氏がサイバー戦争の脅威を語る!

苫米地氏の著作『日本サイバー軍創設提案』(小社刊)

 先の参議院選挙では「9条改正」が争点となるなど、国民の戦争への関心は高まっている。しかし、苫米地英人氏はそんな議論がそもそも的外れだと語る。「日本はいま現在も世界の戦争の脅威にさらされている」のだという。

■「現代の戦争は“5次元化”している!」

 戦争と言えば、領土を広げるための戦いが第一次世界大戦まで続いた。仮にこの平面での争いを “2次元の戦争”とするならば、続いて発展したのが、空母をベースにした航空機や、ミサイル攻撃など空からの攻撃に移行した“3次元の戦争”(=立体化)である。そして、技術革新によって、現代の兵器はコンマ秒単位での精度が勝負の分かれ目となる時代になった。例えば、弾道ミサイルを迎撃する「PAC-3」。マッハ単位でミサイルを的確な時間に迎撃する、そんな“4次元の戦争”(=時間軸)へと時代は移り変わったのだ。しかし苫米地氏はそれすらもすでに時代遅れだと語る。

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