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戦場のピアニスト

ロマン・ポランスキー監督、
2003年公開の名作である。

ユダヤ系ポーランド人として、
1933年に生まれ、大戦中、
過酷な幼少期をポーランドで過ごした。

62年の監督デビュー作、
「水の中のナイフ」が絶賛される。

ハリウッドで順風満帆だった1969年、
シャロン・テートの悲劇に遭う。

スキャンダルが絶えず、ハリウッドから追放され、
それでもヨーロッパで映画を作り続ける職人だ。

この「戦場のピアニスト」は、
カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞、
ついにアカデミー監督賞も受賞する。

「戦場のピアニスト」の原作は、
終戦直後に発表されたノンフィクションだが、
ポーランド国内でも外国でも発刊が許されず、
ようやく98年にドイツ、99年にイギリス、
2000年に日本で、発刊された。

戦後発表時のタイトルは、「ある都市の死」。
ワルシャワのことだ。
ピアニストだったシュピルマンが、
過酷な体験を記録したのだ。

ポランスキーからしてみれば、
この作品の映画化は、
自分にしかできないと思っただろう。

今はもっと学校で教えてくれるのかもしれないが、
この出版や映画化をできないのが、
20世紀の歴史だったと思う。

シュピルマンは演奏活動を続け、
2000年まで生きた。

エンディングはショパンの、
「華麗なる大ポロネーズ」だった。

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