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アメリカン・ユートピア

もちろん日本では、映画でしか観られない。
映画化に僕は、心から感謝している。

それも危うく見逃すところだった。
5月末から公開されていた。

デビッド・バーン主演、スパイク・リー監督。

1991年に解散したトーキング・ヘッズのことなど、
知っている必要はまるでない。

2018年、デビッド・バーンがソロ・アルバム、
「アメリカン・ユートピア」を発表した。

このアルバムに女性アーティストが、
参加していないことを指摘されたのが、
舞台化でリメイクする発端とか。

2019年に舞台化し、映画化を、
黒人の名匠スパイク・リーに持ちかける。

当時はトランプ政権で分断が進む中、
ニューヨーカーにとって、アメリカにとって、
この舞台は希望の光だったに違いない。

難しい考察はきりがないし、正解はない。

ユートピアからほど遠い現実世界。
そんな現実から目を逸らすのではなく、
現実を見直すことで、新しい世界も見えてくる。

知識ではなく、目撃する大切さ。

体験すること、行動することで、
世界は少しユートピアに近づく。

映画の本編はほとんど舞台だが、
エンディングがまたスパイク・リーらしい。

デビッドが楽屋口から出て、
颯爽と自転車に乗って走り出すのを、
ホームビデオ風に映している。

そんな難しく考えすぎず、
気を楽にして外を見に行こうよ。

彼らは僕たちの心に訴えている。

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