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ChatGPTのプロンプト作成と問題の深掘りについて

ChatGPTとの対話は楽しく便利ですが、自分が欲しい結果を一回で出力してくれるわけではない場合がほとんどです。
何度もやり取りをして修正していく作業が必要になります。

以下は、プロンプト作成の際の雛形の1つです。

前提:
「#」で定数を定義
「[]」で用語を定義
何度も繰り返す作業をできるだけ自動化する。

論文を書くときもプログラムを書くときも、論理的な文章を書くときには、最初に定義をする、ことが重要であるということですね。

プロンプトの具体的な入力例

#命令   (→これは「#依頼」等、自分にわかればなんでもいい)
あなたは[# 役割]です。(→なくても良い。マーケティング案の場合、自分の立場を明確化したほうが良い。)
[# 目的]を[ #フォーマット ]の形式で回答してください。
[# 手順]に従って実行してください。
[# 制約条件]に従って実行してください。

事例:
#役割
- BBT大学の「デジタルファーストキャンプ」というプログラムで、最終課題のピッチを前にした受講生
# 目的 (→依頼事項について記述する。)
- 新製品の宣伝に効果的な商品キャッチコピーを20文字程度。
- キャッチコピーに合わせた宣伝文を200文字程度。
- キャッチコピーと宣伝文をセットで5個リストする。
# フォーマット (→出力形式。無くとも良い。)
- 表形式で出力する。
- 列は[案][キャッチコピー][宣伝文]とする。
- 行は5行。5個の[キャッチコピー]と[宣伝文]を表示。
# 手順 (→何度も繰り返すのが手間なので、自動化するために。)
1.回答する。回答を終えたら、「終了しますか?」と聞く。
2.Yesと入力したら、実行終了
3.Noと入力したら、「どの案がいいか?」と聞く。
4.私が回答した番号の案について、それに類似した案を新たに5個提案する。
5.手順の1に戻る。ただし#手順を10回実行したら自動的に終了する。
# 制約条件 (→ルール、制約条件、ターゲット市場等具体的に記載)
‐文章はですます調で書く。
-[キャッチコピー]と[宣伝文]の提案は、表形式で出力する。
-可処分所得の高い層にアピールするキャッチコピーと文章を書く。

このプロンプトで実験してみると、何度も記述していても、表形式で出力されなかったり、200字の宣伝文が満たされなかったりします。

ChatGPT3.5の回答1


うーん。漠然としていていまいちピンときません。

其々のビジネスモデルの深掘りを依頼した回答がこちら。

ChatGPT3.5回答2

それでも漠然としているけれど、これを繰り返していくと、自分自身の興味関心が深掘りされていきます。
こうして関心を焦点化して深掘りしていくと、気づかない点等を提示してくれることもあるので役立ちます。

その他、プロンプトエンジニアリングに関しては、これらのページなどを参考に、目的に応じて試行錯誤かな。

両方に記載されている、「深田式プロンプトエンジニアリング」というのが、一般的に出回っているようです。
(下記動画参照)

上のリンクでまとめてくださっている深田式プロンプトの要点は以下のとおりです。

ChatGPTの役割を明確にする
入力文から出力文を作ることを明確にする
何を出力するのか明確にする
マークアップ言語を用いて、本文ではない箇所を明確にする
命令を箇条書きで明確にする
条件を追加することでChatGPTからの出力をコントロールする

#役割
#命令
#インプット
#アウトプット

の4項目を「文章で」書く、のがコツかなと思います。
出来ていない(表になっていない、字数が足りない)などは、再度聞く、
途中で止まる(最近改善されてきた)と「続き」と打ち込む、
なども必要になってきます。

以上、備忘録です。

でもまあ、深田式が提案されたのはもう半年以上前ですし、ChatGPTやLLMの進化のスピードを勘案すると、プロンプトを議論する(ChatGPTを単体で利用する方法)ことよりも、いかに他のサービス(Google ColabやGAS)と連携して、業務を効率化出来るのか、を議論する時期に来ているのだということは分かりました。
そこがしんどいところであり、今後暫くの間の差別化の源泉となりうる点でもあるでしょう。

では、プロンプトを通じた深掘りスキルは何に役立つかというと、自分の関心を深掘りしていくプロセスに便利だと思います。
現段階(2023年10月)では、ChatGPT4.0を用いても、アドオンを使っても、最新の情報について聞くとうまく情報を引き出せません。
それも早晩変わっていくと思いますので、まずは親しむことかな。

そしてデジタル修行は続く。。。

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