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”音声×ドラマ”は、可能性しかない。-ランキングから見る傾向とその魅力-

皆さんこんにちは。デジタル系広告代理店D2C Rで音マーケティングを担当していますクリエイティブディレクターの郡(こおり)です。

皆さんはポッドキャストを通して色んな音声コンテンツを楽しまれているかと思います。その中でも”音声ドラマ”があることをご存じですか?

ただのラジオドラマでしょ?と思われた方もきっと多いはず。実はコンテンツ自体も結構進んでいて、ビジネスでも、そしてマーケティング活用もできる・・・そんなお話をしていきます。

●音声ドラマはどこで聴けるの?

気軽に音声ドラマを聴けるのはポッドキャストです。applePodcastのドラマカテゴリーを検索すると200位までの作品を聴くことができます。


●どんなドラマがあるの?

音声ドラマを分析すると大きくわけて3形式があります。applePodcast上位(※2023年1月25日現在)の作品と照らし合わせてご紹介しますね。

①演技+語り形式(ラジオドラマ)

皆さんが想像する音声ドラマのカタチがおそらくこれです。一番スタンダードな形式で、声での演技と状況説明などの語り手がいるパターンです。

<ラジドラBOX>は割と常にランキング上位にある音声ドラマ。脚本家さんが監修し、若手のドラマをコンペ形式で発信しているものです。

一番オーソドックスのこの形式の上位は、脚本の良さ、ストーリーで引き込んでいくものが目立ちました。その他、小説家やクリエイターが発信しているものもあり、自身の才能を発表する場として活用されているものもありました。



②没入型コンテンツ形式

こちらは筆者も注目している進化系音声ドラマのカタチです。音響技術の進化にともない語り手が状況説明をしなくても、音だけで時間・場所・そのシチュエーションが伝わるもの。そのリアルな音響設計と語り手がいないので、リスナーはドラマの世界により深く入っていくことができるのです。

その先駆けはTBSラジオやスクリーンレスメディアラボさんが発信している”オーディオムービー”の上位2作品をご紹介します。

<夜のミステリー>はミステリー&ホラー系の作品。没入感があり、演者の声や階段を登る音などのリアル感満載!ホラー系は映像がないからこそ・・・さらに恐怖感が増します。


<禁断の告解室>は、実は🔞の作品。音声ドラマで”エロ”を題材にかなり踏み込んだ内容になっています。音声ドラマの概念を変えてくれる一作です。


③朗読形式(≒オーディオブック)

こちらは語り手が朗読していくタイプのもの。概念としてはオーディオブックに近いかもしれません。この形式は割と原作に書籍があるものや、テレビドラマでやっていたものの音声版が多い印象があります。リスナーはポエムの朗読のような感じでお楽しみいただけるものです。

<沢木耕太郎『凍』>がランクイン!
こちらはラジオ局J-waveが展開し、音声ドラマで日本ギャラクシー賞を受賞した力作です。原作の圧倒的な力はもちろんですが、役柄を務める声の出演に映画やドラマで一線級の俳優が出演。豪華なキャスティングも魅力です。


<渡る世間は鬼ばかり>
の音声ドラマバージョンも!
ご存じ人気テレビドラマの音声版です。テレビとは違い朗読形式で展開されていて、同じ物語でも違った趣向で楽しめます。


いかがでしょう?聴いてみたい気になる作品はありましたか?

●音声ドラマの良いところは?

ところで音声ドラマが私たちにとっていいところはどこでしょう?   様々あるのですが、環境面と内容面に分けてみました。

環境面はポッドキャストや音声コンテンツの良さと同一と言ってもいいですが、気軽に聴けるところがやはり一番です。

内容面で顕著なのは、視覚に頼らないところ。映像がないからこそ、そのドラマの世界に脳内で没入していき、想像力を掻き立てるのです。イマ―シブ&イマジネーションを体感できるコンテンツとも言えます。

●音声ドラマを動画で聴く?

音声ドラマはポッドキャストで聴くと記事前半でお話しましたが、    実は最近は動画プラットフォームで聴く潮流の兆しが・・・

huluで聴ける体験型オーディオドラマ「君と世界が終わる日に」は実はオリジナル動画として展開されていたコンテンツを音声ドラマにしたもの。音声ドラマを動画プラットフォームで聴ける、という流れになっています。

今後は音声ドラマを聴きたい時にはYouTube、ネットフリックス、hulu,
amazonプライムビデオなどの動画で!という流れになってきそうですね。


●音声ドラマの動画化?

ポッドキャスト大国のアメリカではポッドキャストで展開される音声ドラマを動画にするというのがスタンダードな流れになってきています。

海外の流れを見ると音声ドラマが話題となり、それをきっかけに動画へ、という感じになってきていて、そう考えると音声ドラマのコンテンツ自体の本質的な力は動画と遜色ないのでは?と筆者は感じます。


今後ますます注目の音声ドラマの世界!次回はマーケティング活用の可能性に迫ります…
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投稿:株式会社D2C R 音マーケティング 郡 茜


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