日本の大学受験に失敗してマレーシアの大学に正規留学した話

こんにちは。dawuです。私は2024年2月からマレーシアのテイラーズ大学というところで学んでいます。
これを書いている3月6日は、1年前の2023年に私が日本で第1志望に落ちた日です。
1年ってほんとにあっという間です… 

今日は、そんなある意味思い出深い日だからこそ、日本の大学に落ちて海外の大学に正規留学した私の1エピソードと今の率直な気持ちとか思ってることを書けたらなと思います。
国語は苦手だったので拙い文章ですが、読んでいただけたらうれしいです。

この時期は進路に悩んでるって人も多いと思います。そうした方々の参考にも少しでもなれれば幸いです。

はじめに簡単に自己紹介させてください。
私は生まれも育ちも山形県の田舎者です。性格としては一人っ子で、MBTI診断は何度やっても海外に来ても絶対にINFPから変わらないほんとに内気な(こっちだとintrovertで通じます)、一人の時間大好き人間でした。こっちで日本人の人ともよく会うのですが、みんなもれなくe(extrovert)からはじまる人が多いので実はかなりマレーシアだと少数派かもしれません…笑

私は中学までは地元の公立に通っていました。勉強は元々好きだったのもあり、高校は県内でもトップのところに進学しました。
高校生活はなんだかんだレベルの高い友人たちと教え合ったり、時に競ったり、くだらないことで笑いあったり、今になって振り返ると、すごい平凡な日常だったけど楽しかったなぁとしみじみ思います。個人的には居心地のいい場所でした。

日本の大学受験失敗と進路変更

私は根っからのド文系って言葉がピッタリで、英語と世界史がとりわけ好きでした。
世界史でどこか特定の国や地域の歴史をやったら、今度はその言語が知りたくなり調べて、そしたら今度それらと英語や日本語と比較する…

完全にオタク!!

そんな人間だったので、受験生の時は第1志望として東京外国語大学を志望していました。
あの静かで(近く飛行場なので実際はうるさいのかもですが比喩というかそういう表現です)、落ち着いた雰囲気のキャンパスで勉強するの憧れてました笑

ただ日本の国立受験の壁は厚かったです。
他に興味のある大学があまりなかったため、外大一直線で対策したのですが、実力虚しく前期後期ともに合格には届きませんでした。

学費的に日本の私立大学は少し厳しいというのもあったのですが、滑り止めとして1つだけ受けた私立大学の外国語学部も不合格だったため、いわゆる全落ちという状況でした。

この時、日本の多くの大学受験生なら、
浪人するか就職するか
という選択肢に直面し、予備校に行く宅浪など形は様々でも浪人を選ぶ人が多いと思います。

私の家庭は完全に貧しいというわけではないですが、予備校に1年間行かせることはできないから、浪人なら宅浪になるとは言われていました。

しかし、ここである意味外大志望らしいのか、
単純に頭のネジがぶっ飛んでいるのか(こっちで同じ高校から似たような境遇で紆余曲折あってマレーシアに来て大学生活送られている先輩の表現借りました笑)、私の中には、
直接海外の大学進学に切り替える
という選択肢がありました。

は?ってなる人もいると思います。そもそも親がそんなこと許さないなんて人もいると思います。そもそも万人におすすめできる選択肢ではないです多分… ただ私の場合はこの選択肢は理にかなっていました。

最初にこの選択肢を考え始めたのは、共通テストを受けて、思うような結果が出せず出願をどうするかなどを考えていた時期でした。
私の中で国立前期はどんな点数でも最低点の希望が見えるなら出すつもりだったのですが、それ以外に後期をどうするかとか滑り止めをどうするかとか実はほとんど考えていませんでした。
全く考えてなかったと言うよりは、考えてもあまりいい選択肢が思い浮かばなかったって言い方の方近いかもしれません。

私は少し変わっているというか、日本の大学受験生があまりしないような大学の選び方をしていました。雰囲気や立地など一般的なことも当然考えるのですが、それ以上に何を学べるのかとかどんな教授がいるのかとか、自分の興味関心にそって学びたいことをほんとに学べそうかなどにこだわっていました。
日本だと、学部や学科関係なくローラーして有名私立大学に受かるといった戦略を取る受験生もいると思います。確かにいい大学に行ければ選択肢は広がるしそれはそれで1つのいい戦略だと思います。
ただ私は興味のない学問は絶対に続かない人間だったのでその戦略は合わなかったし、そもそも上でも述べた通り、日本の私立大学でなおかつ私の興味のあった外国語学部や国際系は学費がとても高額なところが多く、選択肢として滑り止めでも簡単には取れないものでした。
かと言って、国立大学で外大と同じくらいのレベルで後期で自分のやりたいことできそうなところ…… 
ない!! というか後期も外大でこだわろう!
そこを考えるの放棄するなと言われたらおしまいなのですが、こんな感じで、明らかに後期は可能性ないのはわかっていたけど、後期も外大に出しました。

ただこの時少し冷静になって真剣に考えて出たのが、落ちたら海外もありということでした。

だから脈略というか話どうなってるんだと思われるかもしれませんが、本当です。

外大に仮に受かっても、どうせそのあと短期なり長期なりでどこかしら海外しかも日本人があまり行かないようなところ飛び回ってるだろうなーって将来を想像した時、もし落ちたら、海外の前倒しじゃないけど、直接海外の大学行っちゃうのもありなのではないか……

そんなことを思いつきました

やっぱり頭のネジが飛んでいるのかもしれませんね笑
ただこの考え、両親(とりわけ母の方)は特に反対もせず受け入れてくました(寛大すぎる) むしろ母に至っては結婚前に海外旅行が好きだったらしく、私にも世界を知ってほしいって考えだったので、外大もいいけど直接海外の大学行くのもありなのではないかと思っていたらしいです。

とは言っても、海外の大学なんて簡単に行けるものではないし、学費などむしろ日本より高額だろうと思われる方もいると思います。大丈夫です私もそうでした。

とりあえず、外大の添削や2次試験を進める傍らに、少し海外の大学についての情報を調べてました。
当然ながらアメリカやイギリスの大学は学費が高いところが多いことや他にSATなど試験があり簡単には行けないということくらいは知っていたので、その時はスウェーデン、デンマークなどの北欧や、チェコなどの東欧といった、英語で学位が取れるかつ学費が安い国、外大で学びたかったのがとりわけアジア圏だったので、シンガポールや香港、マレーシアなどざっくりとだけど考えていました。最終的にマレーシアに決めたのは後期の結果を見てからでした。

ちなみに担任の先生も、私がかなりエキセントリックな人間であるのはわかってたので、2者面談で第1志望は外大で貫くし、落ちたら海外でもなんでも行きますと言い放ってもとりわけ反対されませんでしたね笑

そんなこんなで落ちたら海外の大学進学もありだという選択肢を持ちながら入試を終え、実際に不合格を前にして決断を迫られました。

いざ海外に行くとなってもどこに行くのか、ほんとに行けるのか、宅浪でもいいからもう一度外大を目指すのもありなのではないか、、、

まず宅浪で勉強を続けるという選択肢ですが、正直これは私の場合取らなくてよかったと思います。私はメンタルがそこまで強くない人間かつどこまでもネガティブに考えてしまう人間でした。そんな人間が1年間宅浪で自分で模索しながら先生も仲の良かった友人たちも周りにいない環境で勉強を続けることはできなかったかなと思います。宅浪はほんとにつらいと色々なメディアでも言われています。予備校に行けるなら浪人という選択肢でもありですが、宅浪はよく考えるべきなのは間違いないです。

宅浪しないとなったら、私に残された選択肢はいよいよ海外か就職かになります。ただ私の中では大学に行きたいという強い気持ちがあったので、本格的にここから海外大学進学に切り替えていきます。

マレーシアという選択肢とあっという間にことが進んだ2023年

2023年春、海外の大学進学のために動き出しました。まずどこの国に行くかです。当時の検索履歴は「〜 正規留学」みたいなので溢れてました。笑 その中でマレーシアという選択肢が私の中で1番ありだと感じました。理由はいくつかあります。
・学費が私立大学でも日本の国立大学と私立大学の間くらいである
・3年制で9月や2月インテイクなら日本の4年制大学に現役で行った友人たちと同じ歳の卒業に間に合う。
・生活費も東京などに比べれば安い
・元々アジア圏とりわけ東南アジアや中東周辺に興味があった
・多文化多人種社会で多言語に生で触れれる
・イスラーム圏(実はかなりイスラーム興味ありました)  etc

あ、私にあってると直感で感じましたね。

両親も、いくつかマレーシアの大学で行けそうなところを調べて学費や生活費なども考えた上で、快く了承してくれました。(母に至ってはむしろ私が行きたいくらいいずれ絶対行くと今も言っています笑) 

マレーシアの大学は高校の成績表と卒業証明書、英語資格(IELTSがメインです)で出願することができます。なのでとりあえずIELTSだけ取ってしまおうと勉強を始めました。外大の入試は4技能だったので、IELTSとは比較的相性がよく、目標にしてた比較的どの大学に出すにも足りるスコアを時間をあまりかけず取ることができました。
ここまでで2023年の半分くらいが終わりました。スコアを取ったあと7月頭に東京のエージェントさんに母と出向き、信頼ができるエージェントさんだったので即契約しました笑
そこからはほんとにドミノ倒しなくらいパタパタとテンポよくことが進みました。

エージェントさんを通じて、私の興味関心を考えて、テイラーズ大学の社会科学部国際関係に出願しました。高校時代に変態なくらい文系科目は頑張ったからか、幸いにも奨学金付きで合格を頂けました。この時は試験などは何も受けてないからかあまり実感はわかなかったけど、久しぶりに貰った合格の言葉はうれしかったし、とりあえず進路が決まったと一安心しました。

海外の大学は高校の成績が多かれ少なかれ必要になります。もし同じように日本の大学受験に失敗した時の進路として海外を少しでも考えてる受験生がもしいるのならば、成績は最低限は気にしておいた方がいいかもです。私もかなり学校の授業は不真面目なところもあったし理系科目などは壊滅的でしたが、最低限の成績は心がけていてよかったと、はじめて思いました笑

合格が決まってからはビザの手続きなどを進めながら、東京の友人たちと遊んだり、地元の塾でアルバイトしたり、語学に勤しんだり、世界史とか大学で活かせそうなこと復習したり、色々してました。とりわけ海外行くとか日本縦断するとかそういう大きなことはしてないんですが、すごく充実していたし、渡航の1月末まで半年くらいほんとにあっという間でした。

理想と現実 マレーシアに来て思ったあれこれ

長くなりましたが、ここからは少しマレーシアに来て感じたこと考えたことなど少し話して行きたいなと思います。

この話をする前にまず、私はこの大学進学でマレーシアに来るまで海外経験が一切なかったこと、また性格がかなり内向的で、大勢でワイワイ騒ぐみたいながほんとに苦手な人間だということを大前提にして読んでください。

こっちに来て最初に思ったのはほんとにカオスだということです。私は受験生の時、外大という、語科によっては同期が10人もいないくらいの少人数な国立大学を志望していたのもあって、こっちに来て日本の私大のような人の多さにたじろぎました。これはマレーシアの私立大学だからなのかもしれませんが、ほんとにカオスという言葉がよく合います。日本の私立大学の雰囲気とかを私はよく知らないので詳しく言えませんが、少なくとも日本の国立大学を目指してた人間がいきなりその感覚のまま行くとかなり疲れると思います。ほんとに真逆のようなところに来たと実感しました。私も最初のオリエンテーションからかなり疲れました。ヨーロッパとかの国立大学とかなら日本の国立くらい落ち着いた生活や学びができるのかもしれませんが、今現在マレーシアに来て落ち着いた学びや生活はできていませんね笑 内向的人間にはかなり限界に感じることもしばしばあります…  

ただ交友関係としては、人数が多いのもあり、こんな内向的(悪く言えば普通に陰キャ)な人間でも、最低限人と関わることを絶たなければ、日本人外国人問わず仲良くしてくれる、話せる人は見つかります。
また、マレーシアの私立大学は全体的に日本人意外といます。テイラーズの中でもかなりの日本人に会いました。
ただ1つここで感じることが、海外に来る日本人だけあってものすごく多種多様な豊かな経験積んでる人がほんとに多い印象です。
少なくとも、私のように日本の大学受験を本気で目指してたという人はかなり少数派です。日本の受験生が勉強してる間に、海外留学行っていたり、そもそも高校自体が海外だったりIB校だったり、受験という狭い世界の外で様々な経験を詰んだ人たち、こっちの大学に来なかったら、日本の大学でも交わらなかったような人たちと、ほんとによく会います。
そうした日本人の人たちとは、自分の経験や高校時代までの常識的なこと、あまりいいたくはないのですが時に学力など、同じレベルで共有できないなんてこともあります。特に日本で受験勉強に本気で取り組んできた人ほどそのギャップに引け目を感じることもあれば、場合によっては見下してしまうなんてこともあるのかもしれません。(これはよく日本の滑り止めとして使われる私立大学でも似たようなこと言われてますよね)  

私の場合は、あまりにも色んな経験を積んでキラキラとのびのび生きてるこっちの日本人を見て、自分の高校時代まではある意味ほんとにつまらないものだったのかなと引け目を感じてしまったことがありました。ただ実際話してみるといい人たちばかりだし、新たな価値観を日々くれるのでとても刺激的です。

日本人だろうが外国人であろうが、色んな人と関わって色んな価値観や考え方、自分が日本で受験勉強という世界に閉じ込められて見えなかった広い世界を知ることができるのが、海外の大学に来るメリットだと思うし、そこは適応するしかないのかもしれません。

こんな人間でも海外来れる

日本人で海外の大学に行く人なんて、海外経験があって社交的でワイワイノリが良くて…… みたいなイメージがある人もいるかもしれません。
確かにそれも一理あると思います。
ただ私みたいに、海外経験もなければ内向的で一人の時間大好き大人数無理みたいな悪く言えば陰キャで、ガッツリ日本の大学目指して勉強してて、後期まで受けましたみたいな人間でも、今こうして何とか異国で耐え凌いで大学生活を送っているし、友人も国内外問わずできたし、それなりに楽しんでいます。(少なくともインスタのストーリなど見た日本の友人とかからは楽しそうだねと言われました笑)
もちろん慣れないし、つらいし、合わない人はとことん合わないし、悩むことも色々あります。ただこれってほとんどが海外の大学に進学することに限った話ではないんですよね多分。海外に来たからと無理に自分の性格や好みを変えたり、やりたいことを放棄したり諦めたりはしない方がいいと思います。ってか多分、海外来たからっていきなり性格とか変えようなんて無理です疲れます。私はこっちに来て1ヶ月MBTI診断しましたが、安定で変わらずINFPでした笑 しかもグループワークとかがあって一人の時間が減ったのもあり、外向性に至っては%減っていました。
どんな性格だろうと、経験やバックグラウンドがあろうと、他者を傷つけたりしなければ、こっちなら個性として扱ってくれることが多いです。
多様な価値観や個性を受け入れつつこっちも受け入れてもらう、ある意味この経験自体が海外に来る1つの意義なのかもしれません。

最後に

日本の大学入試もかなり大きな変化が来年からあると聞いています。もしかしたらその中で思うような結果が出せない人が出たり、違う進路を考える人もいるかもしれません。
よく海外の大学と比較して日本の大学とか入試を下げる人なども見かけます。
実際に日本の入試を経験した上で海外の大学に来てみた私だから言うと、それは全く思いません笑 むしろ日本の入試は極めて平等に近いし、日本語で日本人中心であそこまで高等教育を受けれるのは凄いと感じています。こっちの大学でも日本と比べて酷いなと感じることも山ほどあります笑(ここでは言いませんが)
私は、そもそもあまりいないと思いますが、日本の大学落ちたら海外行くって進路は“安易に”は取らない方がいいと思います。私は元々海外志向があったのもあり、何とかやっていけてますが、ほんとに日本の大学(特に国立の難関大など)にこだわりがあってみたいな人は絶対に合わないしつらすぎると思います。それなら浪人してもう1回目指した方がいいです。ただもし少しでも海外を受けいれてやっていける自信があるなら1つの候補に入れるのはありだと思います。

最後に、ここまで長々と読んでいただきありがとうございました。文章書くの下手すぎるし、半分くらい感情とかそのまま文章にしてるので読みづらい駄文になってると思います。ただこれくらい今の感情がごちゃついてるとでも思って温かく読んでくださったらありがたいです。X(Twitter)でも日常で感じたことなど色々呟いてるので、気になることなどあったらDMなどでお送りください。できる範囲でお答えします。





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