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第3回幻想パワプロ 講評(後半)

ルールおさらい

参加者16名
指名選手18枠 1順~18順
 ・投手8枠 
 ・野手9枠 
 ・プラスワン枠1枠 (投手野手どちらでも指名可能)
チーム編成縛り
 ・OB選手を一人指名可能
 ・各球団、12球団所属選手を必ず1人は入れる

要約すると、全18回の指名でOBを含む13チームから選手を獲得する必要があるということ。
いい選手が残っているから、と頭からソフトバンクの選手で固めていくと 6人目のソフトバンク選手を指名した時点で12球団を埋めることが不可能になり、チーム不成立。ソフトバンクに限らす(1チーム染めに限らず)チーム被りが許されるのは5回まで。
この5回までというのがキーで、18順のうち5回はチーム被りができるのか、5回しか被りが出来ないなのか。
スタート時点は5回は、むしろ5回も、の感覚で飛ばしていたが、この時点で残り7順のうち1回しかチーム被りができない状況に。
この1回を使ってしまうともう同じチームからの指名ができなくなる。


チーム被りを使ってまで獲りたい選手がいた

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だがしかし、その貴重な1回を使ってまで獲りたい選手がいた。その名は岡田雅利。中盤に起きた捕手ドミノでなぜか倒れなかった。
 3位で指名している森友哉。打撃能力は申し分なく守備能力にも破綻は無い。ただ、『キャッチャーE』これがずっと気になっており、Dを基準とするアルファベット能力では、赤得にまではならないが、マイナスであることには変わりない。
 岡田はその懸念点を埋める、『キャッチャーC』に加え、パワーDでチャンスB。三振、エラーなどの赤得がなく、アルファベット特能は盗塁にEがあるだけ。ミートはFだが、39はあと1でEになる値であり、走力C63は高橋周平より1.36倍も速い数値である。
この選手を、獲らない手はない…


ゴールまでの最適ルートを探せ!

この時点でのざっくりリストアップ選手は以下の通り。

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残り球団と残りポジションの両方をにらみ…チーム力をキープしつつ最善の策で指名をつなぐルートは…点と点で散らばる選手たちを線で結ぶルートは…
指名が返ってくるまでに2人と、28人が消えている位置。2人の側はまだしも、28人が消える側の指名選手を予測し、ルートを立てるのは困難を極めた。


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(岡田で最後の球団被りを使うことがほぼ確定している前提で…)
 単に能力で見るなら一番は澤村か…(バージョン1.05では巨人所属)
ただここで巨人を消費してしまうと"どっちがで良い"のゆとりがある『桜井今村ブロック』を逃し、三塁で走攻守にバランスのいい若林を獲ることもできなくなってしまう。その上、三塁候補が安田のみになる。ここも獲られていたら…石川昂弥と三塁にせざるを得ず、イコール、前述のどっちかでいいよりもはるかに考え易い"どれかでいい"の『小笠原勝野岡野ゾーン』も使えない。。。たちまち先発の頭数が足りなくなってしまう。

 チーム別にも考えてみよう。最もリストアップの薄かったヤクルトを後回しにしてその選手たちが獲られた場合、もれなくヤクルトはプラスワンの捨て枠になってしまう。特定の1球団を早い段階で捨て枠と確定させてしまった場合、他のチームで捨て枠にならないよう指名して立ち回れるか??

 一つが崩れれば雪崩のように崩壊するチーム編成。やはり今回はこの12球団縛りが絶妙な難易度であり、駆け引きであり、選手構成であり、抜群のバランスだった。
 そしてチーム被りを余白のなくすことが想像以上にチーム力を下げてしまうリスクを孕んでいること。この危険性と隣り合わせになりながらドラフトは佳境へと差し掛かっていく…


12.13位指名 ~岡田はまだ指名せず~

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12位 全体191位 坂口智隆 外野手 ヤクルト
盗塁Fだけど慎重盗塁なので討ち死にはしない。チャンスFは1番打者なら危害も少ない。もともとはファーストでリードオフマンを任せたい選手だった。あいにく一塁には大杉さんがいるので、外野手(センター)として起用。これにより、捨て枠にする予定のショートに田中が入り、じゃあそのかわりに捨て枠でと考えていたセンターも捨て枠にはならなかった。そしてキャッチャーには森がいる。野手に捨て枠がないチームになりそうだ。この辺りではっきりとした手応えをつかんだ。(=岡田を指名したいという自信が確信に変わった)


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13位 全体194位 守屋功輝 救援 阪神
細目で見ればほぼ島本。


14.15位指名 ~岡"野"なら指名した~

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14位 全体223位 岡野祐一郎 先発 中日
あからさまに西武枠と捕手枠を開けている後ろの清希軍。岡田を狙っていることは明白であとはどこで獲るか獲られるかの勝負。ここで獲る手もあった。が、リストアップの選手の人数を比べた時、ここで先発を逃した場合、最終盤に相内が指を鳴らしながら指名を待っている展開が脳裏に浮かんだ。
ひょっとしたら森友哉が返り討ちにしてくれるかもしれないが、やはり人を殴るのはよくない。
開幕戦でピッチャー「川○憲○○」のアナウンスを聞いてロッカーで「うわっ、先発オレやんけ!」と飛び上がった川上憲伸のように、後ろの清希軍は岡野の"岡"の字を見て肝を冷やしたとか冷やしてないとか。。。


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15位 全体226位 若林晃弘 三塁手 巨人 
清希軍、指名せず。ドラフトのドーバー海峡を泳ぎ切ったわたしは、この週末で実家に帰っていたのをいいことに、学生時代によく通ったラーメン屋で、タンタンメンとミニスタミナ牛丼セットを頬張りながら、窓から見える移り変わった町並みを眺め悠々と若林指名。「あれ?あそこのファミマ、駐車場がタイムズになってるやん」
実は彼が今回の秘蔵っ子②
弾道3、初球○適用時はパワーC、そこそこやれる。ポジション適正もたくさんある。現実との整合性は謎だが、三塁適正はメインポジのセカンドと同じD58。
巨人枠を脇役選手にすることで、チームの中に巨人の血をそこまで入れなくて済むのも、良い。(中日ファンとしてプロレス的な意味で言っています。実際は、彼みたいなUTがいるからこそ今年の独走なんだと思います。8月ごろの、『ベンチにいる若林、増田大輝、吉川大幾だけで投捕以外の7ポジできるぜ状態』は原采配において無敵すぎた。吉川がいなくなったら今度は田中俊太?!選手層厚すぎる。ウィーラーや吉川尚輝ですら複数ポジ守った。そんな選手は中日にはまるでいない。)


全体227位~255位 ~指名待ちの間~

15位に若林を指名してから次指名が回ってくるまで、その間28選手。ここで岡田が消えなければわたしの"勝ち"である。各チームが投手を指名する度にガッツポーズをとる。岡田を指名できる可能性が増す。この時点でまだ捕手を指名していないのは11番目のイデ軍と1つ後ろの清希軍。松永、今村、岡田俊哉、内川…リストアップしていた選手がみるみる消えていくが、岡田のためにはこれくらいの傷は負わないといけない。

11番目、『イデ軍 #237  笠原祥太郎 投手 中日』周りのチームがまだ埋め切れてない投手枠を埋める流れで、ここも投手を指名するだろうとの読みが当たった。
3プレイヤーの順番を経て、指名が返る。『イデ軍 #244  荒木貴裕 内野手 東京ヤクルト』部屋じゅうに歓喜の叫びがあふれた。これでわたしは岡田を指名できる。指名一覧表とポジション別のシートのあいだをマウスポインタがせわしなく往復する。サプライズで指名してくる球団は無いか。サブポジ持ち捕手を据えているチームは、その捕手が持つサブポジのポジションは埋まっているか?
セ・リーグで野手8人を早々と固めているささみ軍が大城を一塁→中田翔を外野のドミノ倒しをしてまでDH用のオーダーを強化してくるとは思えない。
同じく一塁サブポジ持ちの阿部所持の達一軍、チーム全体でサブポジが多く複雑怪奇だが、つまるところ二遊間が一人いないので捕手を指名する余裕はないだろう。
サブポジ外野持ちの会澤所持のキノカノ軍は直前の指名で小田裕也を獲り外野守備を固めている。確認すればするほど、岡田を指名できる瞬間がはっきりと脳裏に浮かぶ。動作一つずつが短くなっていく。画面の中の花嫁に、早く会いたくて仕方がない。


16.17.18位指名 ~真打登場~

16位 全体256位 岡田雅利 捕手 西武
子の刻を回っても指名順は回って来なかった。ドラフトが動くのは朝だなと思い、眠りに就く。少し寝坊をしてしまった。急ぎ目に顔を洗い歯を磨き、冷蔵庫から牛乳と納豆を出す。食パンをトースターに入れ、スマホをチェックする。ドラフトが動いていた。わたしの番になっていた。
しかし、朝ご飯をかきこみ、会社にもっていく弁当に冷凍ご飯と作り置きの麻婆豆腐をつめ、使った食器類を洗っているとあっという間に時間が過ぎる。最近、一番強いゲン担ぎを発見した。それは納豆のパックを綺麗に洗ってから捨てることだ。通勤のルート、靴下を履く順番、朝見る情報番組のチャンネル…色々なゲン担ぎを試したが『納豆パック洗い』が一番効果があった。
いつも通りゲン担ぎをし、出勤する。会社に着き、ロッカーで着替えながらふと思う「今日の中日の試合ないじゃん」
 午前中、やや大きめのトラブルにも巻き込まれ休憩に入れたのは15時半ごろ。持参した弁当をレンジに入れ約4分半待つ。長い。700wにしてしまうとブレーカーが落ちるので我慢だ。
テレビでは北海道で新規感染者連日の100人超え、東京では293人。少ない傾向にある火曜日にしてはかなり多い数と安藤優子が騒ぐ。確実に第3波が迫っている。食堂の机も対面式から一方向きにかわり、机の上には食事中私語厳禁!の注意書きが張られている。毎日が恵方巻きである。
腹ごしらえが終わった。指名に移ろう。
『#256 キャッチャーEは避ける
岡田雅利 捕手 西武』

全てが崩れる音が後ろから聞こえた。わたしは、弁当の隅にほのかに残る味噌の香りとともに懺悔の気持ちを洗い流した。麻婆豆腐に味噌を入れるとおいしくなるので是非一度試してみてほしい。

17位 全体259位 金子千尋 救援 日本ハム
もはや日本ハムのユニホームを着ている投手なら誰でもいい

18位 全体287位 鳥谷敬 ベンチ ロッテ
もはやロッテのユニホームを着ていれば誰でもいい

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総括

完成したチームはこちら

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 名前のない鳥谷はヘッドコーチとして、一番いい席で野球を見せて勉強してもらう。

コミッショナーも指摘の通り、スリップしてきた田中広輔を獲れたことは大きかった。ただ、田中広輔自体が3割30HR打つような選手ではないため、直接的な影響はそこまでは無いとは思う。それでも、捨て枠ポジを埋められたこと、さらにはOB枠の絞り込みができたことで、悩む要素が一つ減った点は大きかった。
 でも、それよりも一つ指名がずれれば岡田獲得不可・チーム不成立、の危ない綱渡りをした12~15順目で予定通りの選手を集めきったことがハイライトであり、今回の面白さでもあったと思う。

 同じリーグに左の先発投手が多く指名されたので、下水流・内川を急遽リストアップしたが、終わってみれば(鳥谷を除く)全野手が対左投手DかCで左投手を苦にしない打線ができた。
AH or PH or 広角打法持ちが4人(ソトPH広角.大杉PH.デスパイネPH広角.長野広角)いて、持ってない5人のうち、3人は選球眼(森.田中.坂口)を持っており、切れ目のない打線でもある。(鳥谷HCを除く)
 投手に関しては、赤得能に気を払った。ニールのノビGは変化球中心で、弓削のピンチFは日ハムキラーで相殺されてることを願う。青特盛盛の石田は先発するにはスタミナがやや心もとないが、このルール下ではデメリットも少ない。岡野のポーカーフェイス、力配分、2つの青赤得能はどう作用するか未知数。敗戦処理の金子千尋は置いといて、海田モイネロのAクラス中継ぎコンビに、Aクラス島本とほぼ同じの守屋。満足のいくチームつくりができた。前回大会は優勝予想を一番多くいただきながらも結果は3位。今回こそは1位を目指して!

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最後に全指名を貼り付けてお別れ!
オートペナント回しは11月22日20時ごろより行われます。そのほか詳細はTwitterハッシュタグ #第3回幻想パワプロ で検索!!

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