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障がいを理由に「働けているだけいい」と言い聞かせていたあの頃

就労身体障がい者特特化型ビジネススクール「D-Biz College」のコーチ陣が、不定期で書くコラムから、一部を公開しています。

初めまして。認定コーチの早川みずほです。
1984年10月28日生まれのA型、香川県出身。
動物キャラは、'しっかり者のこじか'です。
現在、3人の子どもを子育て中の車椅子ママです。

14歳のときに、結核性髄膜炎という病気にかかりました。
病気は治ったものの下肢に麻痺が残ったため、それからずっと車椅子を使用しています。

18歳の頃に、好きな音楽を学ぶために上京、2年間専門学校に通いました。
就職先が決まらなければ実家に帰ることになっていたため、東京を離れたくない思いから、学んできたこととは全く関連のない介護業界に就職。介護事務の正社員として4年間勤務しました。
入社して4年後には結婚して退職しましたが、妊娠出産を経て、子育てをしているあいだも、心のどこかで焦りや不安がありました。こどもの母親という役割は何にも変え難い幸福ですが、働くことで得られる幸福も私にとって重要だったことに気づいたからです。

現在主催している2つのコミュニティも、どこかで社会とのつながりを持ちたい、誰かの役にたちたいという思いから始まっています。(これについてはまた後日)

結婚から数年後、縁あって友人の紹介からテレビ局の障がい者モニター社員という仕事に就けた当時は、願ったり叶ったりでした。なぜなら、通勤の負担なく、こどもが家にいるときも在宅で仕事ができる上に、安定した収入があるのだから。

でも、勤めているうちにだんだんと疑問に思ってしまうのです。法定雇用率を満たすためだけのモニター社員なんじゃないかと。だからレスポンスもなく、事務連絡しかこないのではないかと。「働けたらいい、働けるだけいい、働けないよりいいに決まってる」そう言い聞かせていた本音は、「私が叶えたいキャリアとはなんだろう?できることなら挑戦してみたい」
今のままいればムリな仕事を押し付けられることもなく、楽かもしれません。
ただ、私の叶えたいキャリアの未来はここにはないと思いました。

手帳を使ったタイムマネジメントに興味を持ち、手帳の活かし方を伝える講師業を開始。
私が勤め先にマルチワーク(副業)を提案したことが原因かどうかは定かではありませんが、提案した翌年に、契約は打ち切られました。

コロナが流行し家にいる時間が長かったおかげで、空いた時間を使ってコーチングを学ぶことができました。コーチングを学ぼうと思ったきっかけは、自己理解、パートナーシップ、人とのコミュニケーションと様々ですが、コーチングほど多くの分野で使えるものはありません。その証拠に、ゴールはキャリアだけでなく複数分野に設定するものという考え方があります。コーチングは、「最高の人生」というゴールまで導くものです。

認定コーチとなった今、障がいを理由にキャリアを諦めていた人が新しい挑戦に一歩踏み出すサポートをすることが、私にとっての新しいキャリアへの挑戦となっています。

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