司法試験に下位かつ余裕で受かる方法 ~高校偏差値35からの成り上がり~(Zoom付き)

割引あり

 自己紹介


 私のXのアカウントは極めて弱小ですから、まずは自己紹介からさせていただければと思います。私は町民における高齢者率が70%と、ほぼ限界集落の田舎で生まれ育ち、高校も町唯一の高校に進みました。高校の偏差値は私の入学した当時はタイトルにある通り35で、現在はなぜか34となっています。ここまで低いと±3ぐらいはもはや意味の無いように思えるのですが、県内最下位争いの為には重要なのでしょうか。司法試験を目指される方のご経歴というのは大体華々しいものが多く、下界の偏差値35の世界が分からないのではないかと思いますので簡単に説明させていただきますと、私の高校は町出身の生徒と他のどこにも行けない生徒の寄せ集めでした。そうなるとどうなるのでしょうか?1学年30人にも満たない1クラスしかない訳ですが、クラスの半数は検査を受ければ手帳が貰えるか貰えないかの瀬戸際の人たち、そんな状況で授業を受けることになります。不良高校といえば、ガラスがよく割られているとの風説がありますが、あれは悪ぶってやっているのではなく、生徒としては特段悪いことだと思ってないために、遊びの延長でガラスを割ってみたというのが実情だと思います。

 出身高校を明かしても、「でもお前は司法試験受かったし、突発的に発生した天才なんだろ」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。もっと言ってください。頭が良く思われることは大変気持ちが良いことですが、調子に乗っていればボロが出るのは必然ですから否定しておくことにします。私の両親は皆さんのように当然大卒、ということにはならず、そもそも家族における最高学歴が専門学校卒であり、父親にいたっては2回高校を退学した中卒です。幼少期の思い出としては、私は仮面ライダー・ウルトラマンどちらも通らずに大人になってしまうようなませた子供だったのですが、それをいいことに父とその友人たちは仮面ライダーであると騙されていました。身体に他の人とは違う虎とか不死鳥の模様が入っているのはその証だよと教えられてきたわけです。ディズニー顔負けの夢の見せ方ですね。 

 大学は、私の考える中堅大学に進みましたが、世間では高学歴、司法試験界隈では低学歴であるため、私の認識はそんなに誤ってないのではないでしょうか。大学を4年間通って迎えたロー入試では、現在所属している中位ロー(ロー側の説明では中位らしいですが、修了生合格率をかんがみるに明らかに下位(底辺)ローです。)、及び神戸ローに合格し、京大ローには落ちています。現在ロー3年次であり、令和5年司法試験に在学中に合格しました。合格者祝賀会で伺ったことなので伝聞ですが、私の大学出身が法曹総人口において占める割合は3パーセントらしいですね。ぜひとも法曹三者で絶滅危惧種として保護してほしいものです。
 GPAについて述べると、直近GPAは2.53で、Cが1、A+が4.5で換算されますから大体C+、6段階評価の下から2番目のといったところです。総授業数の3分の1未満の欠席であれば期末試験を受けることができるため、全ての授業で常にMAXの4回欠席していたのですが、数え間違いか運命のいたずらか、上限を超えてしまいFを取ったことが1度だけあります。うちのローは修了生のGPAを張り出し、合格者はGPAが高く、不合格者は低いということで授業の試験に対する有用性を主張していました。たしかにこんなGPAで合格した人は張り出されている過去5年ほどにわたって見たことはありませんので、かかる主張はある程度確からしいものでしたが、今後もその主張を続けられるのか見物です。

 私自身はつっぱっていなかったので、田舎生まれ田舎育ち、悪い奴は大体友達とはなりませんでしたが、一応タイトル通りの人間であることは示せたでしょうか。皆さんの希望に沿ったものであれば幸いです。読者は法律を学ばれている方たちでしょうから、誇大広告であるなどと言われると大変恐ろしいため、赤裸々に身の上をお話ししました。

 このNOTEを作成した理由


 このノートを作成した主たる理由は、私の身の丈に合った、合格者の勉強方法というものが受験生時代に探しても見当たらなかった為です。合格者の勉強方法や合格者体験記の執筆者の欄をみれば大体東大・京大・一橋、早稲田・慶応の経歴が燦然と並んでいませんか?その原因は2つ考えられます。まず、1つは自分のような、低偏差値高校・中堅大学出身の属性では司法試験にまず合格しないからです。しかし、昨今司法試験は簡単になってきていると巷では言われており、法曹資格はローに行けば手に入る資格だと揶揄されています。そうだとすれば、自分のような属性の方の勉強法が明らかにされていないのは、もう1つの原因が大きいのではないでしょうか。そのもう一つの原因は、私のような属性の者は大体怠惰で筆が遅いというところにあるでしょう。すなわち、司法試験には受かったものの、めんどくさいとの意識に負けてしまいがちで、当該NOTE作成のめんどくささに打ち勝ったとしても、これを書き上げる能力がないということです。
 かくいう私も、起案能力は乏しく、このNOTEを書いている今にもベットへ飛び込みたいと思っています。I塾の合格者体験記も出し忘れました。Amazonギフト券2000円分が泡と消えていきます。しかし、私がいくら怠惰で能力が低いからといっても、司法試験というものを過大評価しすぎて、勉強方法が迷走している人をあまりに多く見てきました。学部4年次から目指した私ですら沢山のロー留年、司法試験不合格、司法試験撤退組の人達を見てきたのですから、法曹を志望してから勉強している時間が長ければ長いほど、そのような人達に心当たりがあるのではないでしょうか。司法試験の勉強で躓く人達は決して処理能力不足な訳ではありません。ましてや、そのような人達の人間性が悪い訳でもありません。司法試験受験生は、既に試験を受けた人達に対して合格してから初めて人権を授権する風潮がありますが、あなた達は人権を無くされる側になる可能性があることを理解していますか?明日は我が身という言葉は皆さんご存知だと思いますが、ロー2年生は来年、ロー受験生は再来年人権がない側に立っていることが十分に考えられ、中位・下位ローの人達はその方が確率が高いことを理解していますか?私はいまだに司法試験会場でお見かけした先輩の姿が忘れられません。あんなに法律について楽しそうに早口で語っていたのに、今回の受験は4回目でしょうか。もう後がありません。なんとか、あの輝きを取り戻していただきたいと後輩は願っています。

 司法試験の成績


 令和5年の司法試験に在学中に合格したことは上述しましたが、具体的な司法試験の成績及び順位は次の通りです。
公法系科目 111点 第1問C 第2問A
民事系科目 136点 第1問E 第2問B 第3問A
刑事系科目 106点 第1問C 第2問A
選択科目  42点
得点 827点 (短答 132点)
順位 1300位前半
 そして、私の成績の予想は以下の友達との会話の通りでした。

予備合格、司法試験2桁順位の友達との会話

 正直、私の答案を見たこともある友達の発言については何言ってんだという感じですが、司法試験の成績及び順位と予想がおおよそ合致していることから、私は司法試験の相場を把握しつつ受験しきれたと評価できるのではないでしょうか。民法Eについては申し開きようがなく、流石に実力不足と言わざるを得ません。
 ここで、合格者の中で私の順位が下位であることは明らかですが、タイトル通り余裕で受かったかが問題となります。例年の合格者数であれば最下位に近いですからね。単純計算で、今年の総受験生数は4165人ですから1300位は上位31%となります。そして、今年の合格者数は1781人ですから、合格率は42%となっています。したがって、1300位であれば総受験生数における約10%ほど不合格までの余裕があるわけです。あまりにも見苦しいため通年ではこんな順位だったはずなんだぞ!とは言いたくありませんが、昨年における上位31%は1043位までとなっています。抽象的な言葉ですから個々人の評価により変動する部分が大きいですが、少なくとも今年における1300位は下位の中では余裕で受かった方であるといえるのではないでしょうか。(タイトル通り、余裕だね!とのお褒めの言葉はいつでも受け付けております。)

 有料記事部分について


 有料記事部分では、司法試験に下位かつ余裕で受かるための勉強方法および現に私がとった具体的な勉強法を紹介しています。そして、私の紹介する勉強法は全くもって司法試験に上位で受かることを目指すものではないため、私の勉強方法で本当に受かるのか不安を持たれることもあると思います。そこで、ご購入していただいた方の不安解消のために、希望者には30分から1時間のzoomを設けたいと思います。私はカメラオンでご対応させていただくつもりですが、ご購入者様は音声のみでも構いませんし、勿論zoom自体希望しなくても構いません。記述の内容の趣旨が明らかでないとか、ご購入者様の勉強法についてどう考えるかなどについてはzoom等でお答えできればと思います。zoomの申し込みは、ご購入者様のNOTEのお名前を添えて私のXのアカウントまでDMしていただくか、ai_note@outlook.jpまでお願いします。NOTEにログインしていない場合、NOTEではご購入者様を確認することができないようですので、ご購入の際にはお手数ですがログインしていただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。
 
 また、このNOTEの想定する読者は、中位・下位ロー在籍者、志望者及び上位ローで苦戦している方、司法試験再チャレンジ組です。他の受験生と比べて能力が低いにも関わらず、司法試験合格を目標にするのであるから、勉強法に格好良さなんか求めない、合格するためであれば意地汚く勉強する、との受験生時代の私の思いに共感できる方へと届けば大変嬉しく思います。
 
 内容としては14000字弱であり、できるだけ短くしたものとなっています。これは私自身が合格者のご高説を賜ることが嫌いだったことに理由があります。そして、このNOTEは単に私個人の勉強法をご紹介させていただくという趣旨のものではなく、私の勉強法を紹介することにより合格者の暗黙知を明らかにしようとするものです。憲法上の平等の論証をしたいわけではありませんが、人には生まれながらにしてそれぞれ差異がありますから、個々人の最適な勉強法は受験生の数だけあるでしょう。しかし、だからといって、以下の有料部分だけで合格できるとは言ってないだろうと保険をかけるような日和ったことは申しません。私より優秀な方であっても勉強法で迷走し、持ち前の馬力であらぬ方向へ走り抜けていった結果、不合格となる姿をお見かけすることが多々あります。こと司法試験については、合格者の暗黙知、すなわち合格者の中で常識となっていることを愚直に実行し続ければ、これを知らない・できない受験生が勝手に奈落の底に落ちていくために、合格できる試験となっていると考えているからです。
 
 最後に、私は受験生時代、予備や上位の人に劣等感を持つことはあっても、司法試験はどうせ受かるだろうと考えていたので下位、ボーダーの人に対して何にも思うところはありませんでした。勿論、私も皆さんと同じく荒んでいましたので、来年自分も同じくらいの順位で受かるし、一年勉強始めたのが早いだけの人の話に役立つ情報なんかあるのかと思っていたぐらいです。私のNOTEも、どうぞ踏み台にしていっていただき、来年、そういえば良い踏み台があったなと、合格者の余裕で思い出してくれれば幸いです。

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