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新宿梁山泊第74回公演 テント版「少女都市からの呼び声」

#新宿梁山泊 #少女都市からの呼び声

2023/06/26 新宿花園神社


客席にいて、こんなにガチガチに力の入る公演はホントに久しぶり。

93年、大学に入って「初めて」ではないけれど、まともにお芝居を始めたほんの初期に拝見したのがこの作品でした。場所は伊丹のAI-HALL(アイホール)。

アイホールというある種無機質なほど「ととのった」空間から、特設テントという、外界(それも新宿という世俗の街)との遮蔽物が幕一枚という「猥雑な」空間へ、30年の時間を経て。

この作品をご存じの方には説明の必要はないでしょう。
文字通りガラスの繊細さはそのままに、暴力的と言ってもよい強引さとの合わせ技で、こちらを客席に縛り付ける。息をするのも忘れそうだ。

30年前と変わらない、舞台と客席の幸福で圧倒的な緊張関係。

外気温があと2℃高かったら失神するかもしれないテントの熱気が、クライマックス10万個のビー玉とともに跳ね上げられる天幕から吹き込む風で一瞬やわらぐ。
ほんの少しだけ醒まされた頭で、100分を振り返りながら役者に拍手を贈る。

それでも少し残る興奮とともに、天幕の裏手の花園神社本殿へ。


テントの裏側から。暗くて写ってませんが、幟のすぐ後ろが跳ね上げられた天幕、その奥に舞台が見えています。
テントの裏側から。暗くて写ってませんが、幟のすぐ後ろが跳ね上げられた天幕、その奥に舞台が見えています。
本殿から鳥居への参道。画面中央左側にテントが建っています。
本殿から鳥居を望む参道。画面中央左側にテントが。

打って変わって、都心とは思えない静謐さ。

熱に浮かされた時間は過ぎ、でもやはり僅かに浮かれてはいる。

快い疲労感と、ちょうどよい高揚感で、「今年もよいお芝居に巡り会えてます」と、神様にありがとうのご報告してきました。

なんだか。

観せてくれた新宿梁山泊にも、演劇の神様にも、重ねてありがとう、かな。

#演劇

#演劇好きな人と繋がりたい

#お芝居


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