どうもさのみやです。日記を書きます。日記が上中下編に分かれることなんてないって。もしまだの方がいたら昨日の記事もぜひご一読ください。３日間にわたって女子校に入って驚いたことについて書いており、今日はその２日目ですので。なにとーぞ。

④容姿がちんちくりんなのに全く知らない先輩のファンがついた

入学して間もない頃の昼休み、呼び出されて教室の外に出てみると、そこには高校生の先輩が６人くらいいた。当時はまだ４月で部活が始まっておらず部活の先輩という概念もないので、状況が呑み込めなかった。すると、６人組の真ん中にいた人からお手紙をもらったのである。どうも、うち５人は付き添いで、１人が私に言いたいことがあったらしい。

そこには「さのみやちゃんはとてもかわいいです」「お手紙返してくれたらうれしい」と書いてあり、当時の自分は驚くと同時に冗談だと思った。なぜなら、当時の私は率直に言ってちんちくりんだったからだ。テレビでアイドルの幼少期の写真を見ると「もう完成されてますやん」と思うが、私の見た目は今も昔も平安美人系、似ているといわれたことがある唯一の芸能人はロバートの秋山さん（高校２年生時点）だ。なので、幼いながらに「嘘告白的な悪ふざけかな」と思った。

その後もその先輩と深い交流が生じることはなく、実際のところ悪ふざけだったか否かは不明だ。ただ、接触の頻度が徐々に減って２年生の秋になった時にまた先輩が現れて「卒業して会えなくなる前に、一緒に写真を撮ってほしい」と言われ、え？！まだ私のこと忘れてなかったの？！と思った。嘘みたいなホントの話で、自分の人生七不思議の中の一つだ。

⑤王子というあだ名がついていた

そうだ、私が女子校の王子の未来の姿だよ。驚いたかい。

小さいころから「かわいい」と言われるのが苦手だった私は、髪はいつもショートカットで振る舞いや言葉遣い、趣味嗜好も男の子っぽいたちだった。その傾向はいまも変わっていないのだが、社会に「ジェンダーレス」という概念が広まってくれたおかげでかなり生きやすい環境になっている。ありがたいやね。

そのおかげで「王子」というあだ名もついたのだが、キラキラのプリンスというより「絵本に出てくる、鼻水たらしのおとぼけ王子」というニュアンスで呼ばれていたと思う。見た目で言えば『王様ランキング』の主人公のポッジみたいな。実際「かぼちゃパンツと白いタイツ履いてよ、絶対似合うよ」って言われてたしね。なんせ顔が平安顔の秋山ガールなんだから。

そんで驚いたのがクラスメイトから片思いされていたということ。その子はおっちょこちょいで、教室でもしょっちゅう派手に転んでおり、そのたびに「大丈夫？！痛くない？！気を付けなよ？！」と手を差し伸べていたら、とても仲が良かったギャルの友人に「あの子、絶対あんたのこと好きだけど、さのみやにはその気ないんでしょ。だったら優しくしすぎると酷だよ、やめときな」と言われたのだ。鼻たれ小僧（中三）でもさすがにドキッとした。

…おい！！！時効だと思うから書いたけど、青春すぎかい。大学は共学校に進んだが、恋愛とはとんと縁がなかったので、自分で自分の過去がまぶしいぜ。

⑥オタクはバカみてえにいる

女子校にはほんとにオタクが多い。思春期なのに周りに男の子がいないから、そりゃ空想の世界に走りますわいな。

１年生のときには「えーオタク？ｗｗｗｗオタクが許されるのは小学生までだよね！！キャハハハハ」（そこまで言う子はいないけど、「漫画とかアニメとかはちょっと…」）という子でも、学年が上がったら「ゾロってマジかっこよくない？！鼻血出そう！！」とか言うようになる場合も多かった。

おかげさまで私もオタクとして健やかに成長し、銀魂やら家庭教師ヒットマン　リボーン！やらテニスの王子様やらちゃんと通って成長してきた。中高６年間にわたって二次創作BLを愛好する気持ちを強く持っており、友達と同人即売会に行ったり、絵のうまい子にそういう絵をかいてもらってテンション上がったりと本当に楽しかった。

ただ、みんなインターネットを通じて「BL趣味をめちゃくちゃおおっぴらにするのはよくない」という知識を得ていて、「ねえ…○○ちゃんも腐女子らしいよ…」「そうなの…？！二次創作も読むのかな…」みたいな感じで探り探りやっていた。

あと「この学校オタク大杉ｗｗｗ」エピソードで一番思い出に残っているのが、朝っぱらからいつもうるさい廊下がその日はとても静かで、「何があったんだろう？先生方に関わる大きな不幸があったとか…？」と思って空気を伺ってたら「ジャンプ本誌でワンピースのエースが死んだ」のが理由だったとき。あの重苦しい雰囲気を私は忘れない。

次回は最終回！！お嬢様学校の「意外な一面」に迫る

「三体」並みの超長編でお送りしてきたこのシリーズ日記も次が最終回！「陰湿ないじめがめちゃくちゃあるの？（そんなことないよ）」「なんでもうまくいってウハウハですよね？（そんなことないよ）」などの疑問にお答えします。もしかして１０個も挙げられないかも！お楽しみに！

（おわり）