外に出ること

先日10年近くぶりにあった後輩に、「みんながみんな、先輩みたいに理論武装して生きてないんで」と、言われた。

ちょっと面倒くさい言い方したかなぁと反省しつつ、相変わらずクリティカルな事を言う奴だと感心しました。

自分は思春期の頃まで、ものすごく頭でっかちというか、妄想癖があるというか、経験不足のしょんべん野郎というか、そういうヤツだなぁと自己分析していて、割とコンプレックスだった。(今もまぁ、ねぇ。)

それもあって、なんか変なことばっかりしてた。裸足で学校行ったり、サングラスかけてたり、お酒飲んだりタバコ吸ったり、わざとコンビニ的な店でエロ本を立ち読みしたりしてた。

多分心理学とかでは名前がついてる行動だと思う。全く恥ずかしい。

大学に入って、ミュージシャンになるもんだと思っていたハタチ頃、自分のペラッペラさからどうにも目を背ける事ができなくなって、歌を作ったり歌ったりができなくなってしまった。

自分にとっての音楽って、その人じゃなきゃ駄目なものだった。なんか、こねくり回したりキリハリが上手いみたいな、そういう、胡散臭かったりスポーツみたいなものじゃなくて、もっと特別で、もっと身近で、儚くて、力強いものだった。
そういうものを作ったり表現するような自信が全くなくなってしまっていた。

直感的に、それまで避けに避けてきた、会社員にならなくちゃ、と思い立ったのは二回目の留年が決まった秋くらいだった。
自分が表現したいことをやるには、あまりにも自分は世間知らずだと思った。今と違って、就職氷河期とかいって、派遣社員とか契約社員とかがちょっとオシャレというか、ナウい雰囲気もあった時代だった。
そうやって、都合よく、残酷に、なんの責任も取らず、時代は若者を先導していく。
リーマン・ショック、IT革命、リストラ、みたいな言葉が広まった頃だ。

ほんで、紆余曲折あって、就職して、何年か前に勤続20年を迎えた。
多分、揉んでもらったと思う。
個人事業主とか経営者に言わせれば、サラリーマンは気楽だとか、世間知らずだとか、そんな声もきく。会社によっても、例えばリクルートはとか、商社は市場価値が高いけど、とか。
個人的にはあんまりそこは関係なく、程度の差だと思っている。
どこまでもブラックな環境はあるし、ホワイトも同様だろうし、平均値も中央値も関係なく、組織や社会の理不尽と、その分厚さを体感しているか、それと、それに立ち向かった時の自分の無力さや惨めさや、どうしようもなさを、ちゃんと痛みとして感じたか、みたいなことが大事なんじゃなかろうかと思っている(46歳現在。異論は認めますw)。

ほんと語弊を恐れずいえば、言いたいこと言えないね、という人に、「言えばいいじゃん!」てあっさり言える人にあんまり深みや魅力を感じなくなってしまった。
ずっと少年誌ばっかり読んでろよ。
これはほんと、経験や加齢による変化と思う。

さて。

今日は思い立って、浜崎貴司さんの弾き語りライブを観に行った。
たまたま聴いたアルバム真夜中の革命、でどハマリして、多分アルバムは全部持ってると思う。
めちゃくちゃ好きだしめちゃくちゃ影響受けたと思う。
そのくせ、フライングキッズのライブも行ったことがないので、今回が初体験だった。
びっくりするほど腰が重いのである笑。

で、めちゃくちゃ良かったし、行って良かった。
演奏が、ものすごく染み込んでくる感覚だった。ユーチューブでは得られない栄養みたいなものがやはり現場にはあるなぁなどと思った。

つまるところ、やはりできるだけ、ちゃんと外に出ようと思う。という話。ながっ!

いよいよ5月からライブに出させてもらう。
ありがたいことにご予約沢山もらってるところ、全く厳しい日もあるけれど、新たな気持ちで、一生懸命やろうと思います。
もしご都合つくようなら是非会場でお会いしましょう!!
引き続きご予約お待ちしてます!

【スケジュール】
5/9 熊谷モルタルレコード
5/15 熊谷モルタルレコード
5/23 郡山ピークアクション
5/31 東京ナカノステレオ
6/9 土浦ジャック(サーキットフェス)
7/13 大宮シティライツ