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演劇の話-あの頃、今日、この頃-|今日編

 演劇について、3記事に分けて書く構成で、今回は2個目です。前回はきっかけについて、と言いながらほぼ本谷有希子について書いてしまいました。

 今回は「今日編」で、今日(きょう)というか今日(こんにち)、僕がよく観に行っている劇団ロロについてお話しします。

劇団ロロ

 本谷さんも自身の劇団、「劇団 本谷有希子」があるんですが、僕は結局その公演にはまだ行った事なく、いつか行ってみたいなと思いながら今に至ります。。。

 前回の中学生の話から一気に時は経ち、社会人になった僕はこちらの動画で劇団ロロを知ります。もしかしたら他の記事で似たようなこと書いているかも。

 高校生の爽やかな演技がすごくいい。出演している高校生はいわき総合高校の生徒で、高校演劇では全国レベルの強豪高らしいです。動画のクレジットで、劇団ロロが演技指導をしていると知りました。

 ロロのメンバーは脚本・演出の三浦直之さんの他、6人の俳優さんと2人の制作チームで構成されています。

 真ん中の人、見覚えある人が多いのではないでしょうか。2019年の朝ドラ「なつぞら」の門倉努(番長)役として出演されていた板橋駿谷さんです。

 公演ではロロ所属の俳優さんだけじゃなく、他の劇団の俳優さんも客演として参加してたりします。

松本壮史×ロロ

 先ほどの「ライトブルー」の監督は松本壮史監督。他の記事でも少し書いた「サマーフィルムにのって」と同じ松本監督、ロロの三浦さん脚本ですね。

 同じ2人による作品でYouTubeで見れるものだと「それでも告白するみどりちゃん」があるので良ければ見てみてください。

 あと、ちょっとマニアックですが、松本監督とロロが関わってる作品はよく見ると他にもあります。

 テレ東のドラマ「お耳に合いましたら」の11話に板橋さんがちょっと出ていたり、カネコアヤノの「さよーならあなた」に亀島さんと篠崎さんが出てますね。

ロロの特徴

 舞台の作風は基本的にコメディが多いです。三浦さん含め、メンバーは30代なので、その年代の小ネタみたいなものもちょこちょこ挟んできます。上演後に劇中で出てきた単語について、解説が書かれた紙がもらえて、それを読むのも楽しみの一つです。

 これまでのロロの作品は大きく2通りあります。「本公演」と呼ばれる単発の作品と、シリーズ作品の「いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校(通称:いつ高)」。

いつ高シリーズは全10作品で、昨年で10作品全て上演されました。ちなみにそのうちの7作品目「本がまくらじゃ冬眠できない」が今YouTubeで見れます。

 いつ高は面白い特徴があって、HP上で台本が無料公開されているので、高校生以下の団体は、申し込みをすれば無料で上演、2次創作する事が出来ます。 

 実際の上演も高校演劇の出場ルールに則って上演されます。具体的には、上演時間は60分以内、舞台のセッティングが10分以内と決められていて、これを過ぎると審査の対象外になってしまうそうです。

 こちらの8作品目「心置きなく屋上で」のダイジェスト映像の冒頭で、三浦さんがルールについて説明しています。その後実際に俳優さんたちが舞台をセッティングする様子が見られます。

 いつ高は舞台や時間に制限がある一方で、本公演は制限がないので、物語自体も面白いですが、舞台が回転したり、壁を壊したりする演出もあって本公演もすごく好きです。

観劇の敷居を乗り越えた野外公演

 それまでなんとなく演劇、特に小劇団の舞台って独特の世界観があるのではないかと思っていて、なかなか観に行けずにいました。

 ある日、ロロが井の頭公園で野外公演をするとの事で、「無料で観られるなら行ってみよう」と行ってみたのが最初です。「Parks」という井の頭公園開園100周年記念で制作された映画があり、野外公演はそのスピンオフとして作られたものでした。

 それ以降、チケットを買って舞台を観に行くようになり、今のところ他の劇団は観に行ったことないですが、ロロに関してはほぼ毎公演行ってます。 

 ありがたい事に、少し前からロロの舞台に一緒に行ってくれる友人がいるので、来月の公演も見に行く予定です。楽しみだー。

 なんと1700文字以上も書いている。ついて来れていますか?

 次は「この頃編」です。

 ではまたー。

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