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デザイナーには、日々さまざまな案件の相談が来ます。昨日は化粧品の店頭什器の依頼。今日は製薬会社のホームページ制作の相談。明日はお菓子のパッケージの予定…など、固定クライアントのみのお仕事をしているデザイナーでもない限り、明日何の案件を引き受けることになるのか分かりません。クライアント業種もさまざま。制作領域も店頭広告、ホームページ、SNS広告、パッケージ、ロゴなど多岐に及びます。

そのためデザイナーはどんな仕事でも対応できるように、自分の制作領域の拡大をしていく必要があります。日常的に多くのデザインに触れ、⾃⼰研鑽し、さまざまな案件を経験することでスキルと知識は育っていきます。

しかし誰もがどのような業種、メディアにも対応できるスーパーデザイナーではありません。デザイナーもひとりの人間、キャパシティは人それぞれです。


○○が得意な〇〇さん

たとえば極端な例ですがゲームには「魔法が使える」「武器に長けている」などさまざまなキャラクターが登場します。それと同じように、デザイナーの得意技があると他のデザイナーとの差別化になります。

さらにお客さまに対しても自社の大きなセールスポイントになり、個人指名で仕事がくるデザイナーになることにも繋がります。つまりお客さまにとって、そのデザイナーがひとつのブランドにも成り得るのです。

全国には18,634件、東京だけでも7,464件のデザインの会社があります(Baseconnect調べ。5月7日現在)。そこで埋もれないためにも「〇〇が得意なデザイナー」というのは大事なことです。


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UI/UXデザイン開発が得意なデザイナー
女性ターゲットが得意なデザイナー
SNS広告が得意なデザイナー
パッケージデザインが得意なデザイナー
ロゴつくりが得意なデザイナー …etc.


また、あまり上記のような得意なスキルを持たないデザイナーも、UI/UXデザイン開発や、パッケージデザイン、ロゴつくりが得意なデザイナーと、さまざまな状況において、連携できるコミュニケーション力を身につければ、それも自分の秀でたスキルになります。優れた人を統率するマネジメント力を持つことも組織運営には大切なことです。

よほどずば抜けているスキルを持つ場合は別として、得意なデザインだけで仕事をすることは難しいので、デザイン全般を勉強してデザイナーのベース能力を高めていくことが前提になります。

そのため管理者はさまざまなデザイン案件を経験させることにより基礎力を高めながら、そのデザイナーは何が得意なのか、個々の資質を見極めなければなりません。得意なことをのばす育成は、デザイナーのモチベーション向上にも効果的です。

デザイナーの育成についての情報を発信します。
                                     たき工房には115人のデザイナーが在籍しており、日々さまざまな仕事で自己研鑽をしています。また、キャリアと適性に応じた研修・育成制度が、個々の能力向上に活用されています。
デザインには、一気に上手くなるような一発必中の魔法はありません。繰り返し反復することにより、少しずつ、デザインクオリティが上がっていきます。
このコラムでは、たき工房のデザイナーたちがどんな方法でスキルアップをしているのかをご紹介しますのでご覧いただければと思います。

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