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わんてぃあ配信みたよ


わんるーむてぃあどろっぷ
【ワンルームでつかまえて】

 キャストもスタッフも全員知り合いで共演やらうちに出演やらしてくれてるのにぃい!
 誰一人全然宣伝くれないじゃん! 
 なんだよ冷たいなーーー!!! 
 なんてちょっぴり拗ねてたら一週間前にようやく原敬子様がお情けで連絡くれました。
 多忙だと思われたか、誰かが誘ってるだろと思われたか、単純に嫌われてるかのどれかですね(いやそんなことはないはず……)。

 まぁでもこの週の土日はほんとに予定がつかなくてねぇ。
 忙しいなら配信でみれるよな?
 という宣伝文句になるほどそれもそうだとようやく画面越しではありますが見届けられました。

 一作目は川端大先生の【片腕】
 読んだことないお話しでした。いやはやこらまたしぶい作品を選びましたね。
 キャストが女性四名なのに、中年or老年の男性の苦悩というか官能というか、そういうお話しを持ってくるとは……。
 みんなそれぞれが共有の知り合いで、互いの実力を信頼してるから取り組める演目でもあるのかなと思ったり。
 内容的にはある意味シンプルで難しいお話しではないけど、癖があるというか、内面を掘り下げるのが難しそう。役作り。
 落ち着いた低めの声色で作品へ導く眞庭と、冷静でありながら圧のある慶香さんの朗読。静かな照明。薄ら流れるM。ワンルームの舞台設定らと合わさって、その世界観への誘いかたがスマートでした。
 伊冬さんの演技はすんなり男性だと思わせてくれるし、原さんの何を考えてるのがわからない妖しげなお嬢様もハマってた。
 感動したとか、泣いたとか、そういう感情に訴えるよりも、【良い文学を見た】という感想でした。むふぅ。お腹いっぱい。

 二作目は仲野先生書き下ろし
 【ほうき星の終わりの日】

 同じ大学に通ってた文学女子四人が八年ぶりに再会してお話ししていく作品。
 なんとなく花語るを彷彿とさせる構成ですね。あそこまでふざけ……はっちゃけてはいないけど、飲み物をみんな「おいしー」と言いながら飲んでるゆるさがいいですね。
 共通の知り合いである【あいつ】の話題を通して物語は徐々に深くなっていき、先が気になる展開でした。
 それぞれが少しずつ、現状とか、昔の気持ちとかをぽつぽつ出し合っていくのが、やっぱりいいなぁ。そういう作品好き。
 文学を通してわかり合えることもあったり、あいつのことでやっぱりしんみりしたり。
 きっと慶香さんの役は本当にあいつの作品が好きだったんだろうなぁ、とか想像した(邪推だけど昔は恋愛でも好きだったのかもしれないよね)。
 作家を辞めた人も、続けてる人も、それぞれの想いがあるよねぇ。
 個人的には自分の生活や内面の変化によって、作品が書けなくなったり作風が変わるというエピソードがめっちゃわかるーーー!!!と心の中で叫んだ。
 そして何よりチームワークが光る作品でした。掛け合いのテンポとか間とか、息ぴったりだった。
 こっちの作品は一作目とは逆に、色々自分と重ね合わせて感情を揺さぶられながら楽しく観させていただきました。

 皆さんお疲れ様でした。
 どちらの作品もそれぞれ違う良さがあって面白かったです!
 

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