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好きなことを言語化する バイク編

 

 スーパーカブが話題だ。乗り物ではない、アニメである。
先日最終回を迎えたアニメで、山梨県に住む、何も「ない」女子高生が1台のスーパーカブに出会ったことをきっかけに生活に小さな変化が起きるというほのぼのアニメだ。
1話目からインパクトのある話が出てきたり、秀逸な物言いをする主人公達の言葉に思考を巡らせたり絵に似合わず魅力的だった。

そんな私もバイクに乗っている。高校生から原付に始まりずっと乗ってきている。
バイクに詳しくなく、メンテも自分であまりできないが、バイクが好きだ。
そんな私もたまに考えることがある。

なぜ、バイクが好きなのか。

バイクに乗っている人なら1度は聞かれたことがあるだろうし、乗っていない人は1度は考えたのではないだろうか。
夏は暑いし、冬は体の芯から冷える。荷物は全然積めないし危険度合いは車より大きい。私も、車でいいじゃんと何度も言われたことがある。

「好きで乗っているんだから気にするな!」「趣味なんだから口出しは無用!」
そんなことを思われる方もいるかもしれないが、
個人的にできる限り自分で言語化したい性分である。

そんな私が、私なりに結論づけたバイクの楽しみは
「”生身”で移動する楽しみ」、「”5感”を働かせる唯一の存在」
という文章で表現できるとおもう。

「”生身”で移動する楽しみ」
生身剥き出しで乗るバイク。個人的にはこれほど自分の体の一部となり、
移動能力を倍増させてくれる乗り物はないと思う。自転車よりも一体感が強く
どこまでも行ける、行ってしまうのではないかという感覚に乗り始めた頃からさせてくれた。
寒暖差や潮風の匂い、車内にいては味わえない感覚である。

「”5感”を働かせる唯一の存在」
かつてホンダのCMで使われていた表現がまさにそれである。
ホンダのプロモーションが大好きな私の偏見があるかもだがとにかくこれに尽きる。
上の理由と被るかもしれないが、音、匂いなどあらゆる感覚を用いて乗る乗り物であると
考える。この感じが日常でもちょっとした非日常感を提供してくれるのだ。
普段使いの乗り物でありながら、その延長に感動を与えてくれる。それでいて
体の一部としての一体感があるバイクの魅力は実はまさにここにあるのかもしれない。

車体自体もかっこいいものだが、値段が安いものを買って乗ったら、それに愛着が湧いたという趣味の入り方をしたので、私にはこの2つの言葉がしっくりきた。
もちろん元々生活の足であるところから始まっているのだし、ちょっと大袈裟だったかもしれない。
しかし何事も一期一会、皆それぞれの思いはあるにしろ、私は移動する手段プラスアルファ的なモーターサイクルが好きである。


Kibe

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