「がーん」について

よくショックなときに「がーん」っていうじゃん。まあ一般論として。

だけど、おれは他の人が、がーんというであろうときに「がびーん」っていってたのね。したら彼女に、オタクくせえ! といわれてしまったのを思い出した。あれは、たしか大学生のとき。

それで友達にかびーんにまつわる、かくかくしかじかを話した。そしたら「確かにそうだし、あと昭和っぽい」と。散々だな、おい。

まあ、擬音を口にする時点で十分にオタクくさいのだけれど、じゃあせめて平成っぽいのはなんだろう? とおれは思った。この場合、がーんはあくまでも基本形という前提です。

故・谷啓は「がちょーん」といっていた。ちなみにがちょーんは手を突き出しながらいうのではなく、引きながらいうのが正解。ん、そもそもがちょーんを知りませんか? こりゃまた失礼いたしました。

ちょっと前なら『のだめカンタービレ』の「ぎゃぼー」が平成ぽかったかもしれない。ドラマ化したし、アニメといってもおしゃれなノイタミナだったし、なんならオタクくせえ! と一笑に付されなかった可能性さえある。ただ結局、痛ぇ! と一笑に付される可能性が微レ存……?! (こういうネットスラングはストレートにオタクくさい!)

そういえば歴史は繰り返すといいます。がびーんは中途半端に古いのでいけないのかもしれない。より昭和に振りきれば、例えば、「げぇ」、「げーっ」、「ゲーッ」、「ゲェーッ」など横山光輝スタイルやゆでたまごスタイルのシンプルなものだと良いのかも、と書いてる途中で嗚咽みたいで、自分でも違うなって思いました。

じゃあアルファベットはどうか。「GAAAN!!」とか新しいかもしれない。散々だった「GABEEEN!!」も嗚咽のような「GEEE!!!」もこうして書くとアメコミみたいでかっこいいではないか。ニコニコ動画ぽくもある。今風だ。

期せずして正解が導けた! と喜んだのもつかの間。LINEやメールならともかく、どうやってアルファベットぽく発音すればいいのか? という新しい問題点が浮かび上がってきたのでおれ、しょぼぼぼ〜ん。