マイうつ #3 : 嬉しい。
僕なりのうつ病との向き合い方、マイうつ。今回は入院中の日記をご紹介。
2023年11月20日から1ヶ月、うつ病治療のため入院生活を送りました。うつ病は、脳における神経伝達物質のバトンリレーが狂ってしまうことにより起きるキャパオーバー。入院の最大の目的は療養で、規則正しい生活と服薬によりキャパオーバー状態から脱することを目指しました。そんな入院中、できる限りつけるようにしていた日記。どろどろした感情を文字にして書き出すと心が整理されると聞いたこともあり、ちまちま書き連ねていました。ちょっと覗いてみましょう。
前回書いた通り、僕の場合は過眠がひどく、今でも睡眠の病院に通って診てもらっています。また上記の「言葉が出ない」という症状も辛いもの。人と話していても「あれ…」と止まってしまうことが今でもちょこちょこあります。
そして僕にとって最も苦しいのが朝。ただでさえ過眠がひどいのに、気分というのは朝→夜と快方に向かうサイクルを辿るらしく、朝の抑うつ気分が本当に辛いです。ひどい時は体に鉛をくくりつけられたように起き上がれなくなり、「アアアアアアア」と小さくうめくしかできないことも。
正午前に体を動かせるのは滅多になかったため、喜びを覚えていますね。Peep Showはイギリスのコメディ。一人称目線で登場人物達が対話する不思議な感覚のドラマです。オススメ。
YOUさんが色々なタレントさんと話すYouTubeの動画があるのですが、それを貪るように観ていました。個人的に好きなのはピエール瀧さんとの対談の回。入室するや否やYOUさんが「今日コレの後予定ある? (久しぶりだし)飲み行こ」と誘う場面、清々しい快活さに憧れます。オススメ。
あと金属バットが世界一高いタバコを吸う動画があるのですが、これまたオススメ。価値ってなんだろう、評価ってなんだろう。そんなことを考えさせられます。
うつについて、自分にとってしんどい症状、逆に「これはいけるんだ」となったこと等をまとめて書いています。普通の顔して笑えるのは、自分でも意外。これが「俺は大丈夫」と言い聞かせる悪い要因にもなってしまっていた、と気づくのは今更になってから。
ボーナスが出た喜びに任せて筆を走らせた時に出てきた言葉。「嬉しいという感情を抱けることが嬉しい」。この言葉が、僕にとって「うつ」という病気がどんなものであるかを物語っています。症状がひどい時には、嬉しいと思うこと自体が難しい。好きなことをしようと思っても気力が湧かない。大好きな映画を前にしても感情が動かない。音楽を聴いても血が沸き立たない。途方に暮れ、ふと気がつけば深淵が口を開けて手招いている。
病気には良い面もあると耳にしたことがあります。喜びを感じられることの喜びを体験できたことは、良い面と言えるかも。
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