私の旦那さんは2019年の9月半ば頃からうつ病のため休職中で、通院しながら自宅で療養している。この記事は、2018年11月～現在までの、私の日記みたいなものです。誰かの参考になったらいいな。

旦那さんの様子がおかしいと思ったのは、2018年の11月。同じ会社なので毎日一緒に通勤していたが、電車で彼の横顔を見ると目が死んでいる。
以前からうつっぽいのは知っていたが、弱音を吐きたいときもあるよね～くらいにしか思っていなかった。
でもその日は様子が明らかにおかしかった。

「今日は会社休もう。私が連絡しておくね。」
私たちはその場で電車を降りて、話をするために静かな公園へ向かった。
旦那さんは言葉数が少なく、よくわからないがすごく辛そうだった。
その場で今日行けるカウンセリングを予約しようと、スマホで検索する。
驚くことに、当日予約できるカウンセリングは3件しか見つからなかった。しかも電話してみると予約がいっぱいで断られることも。
東京にはこんなにカウンセリングルームがあるのに、しかも今相談したいのに、何てことなの？

運良く、最寄り駅沿線上のカウンセリングルームに予約することができた。予約時間までかなり時間があったので、水族館に誘ってみた。
私はちょっとでも、この暗い空気をなんとかしたかったのだが、今考えてみるとうつ病の人に何てことをしてるんだと思う。熱がある人を無理やり遊ばびに誘っているようなものだ。

旦那さんのカウンセリング中、正直に言って自分のことしか考えていなかった。私は旦那さんと付き合う前に、うつ病でDVの彼と何年も付き合っていたことがある。元彼も、診断していないがおそらくうつ病で、私が働いて生活を支えていた。徐々に暴言や恐喝、暴力が始まって、しかも生活は苦しいし誰にも頼れない日々を思い出していた。またそうなちゃったらどうしよう。そのことばかり考えていた。

カウンセリングが終わり、旦那さんから「うつ病で、すぐに休職するか、仕事をやめるほうがいいだろう」と診断されたことを伝えられた。頭が真っ白になった。なんで？また私が養わないといけないの？もう疲れたよ。私の過去を知ってるのに、なんでうつ病なんかになるの？と怒りすらあった。

それから私は、どうやったら旦那さんがこのまま働いてくれるか考えて、あちこち連れまわした。ちょっと真面目に考えすぎて元気がないだけで、遊んだら元気になるでしょって。

旦那さんの誕生日に近くの自然がたくさんある観光地へ連れまわしたり、励ましたり、飲みに誘ったり、元気がでそうなことは色々やってみた。

でも全然元気にならず（当たり前だ）、休職したほうがいいんだなってようやく思えるようになった。カウンセリングで休職を勧められて半年経っていた。もっと早く、無理やりにでも休職させれば良かったなって後悔している。私のトラウマのせいで、旦那さんを必要以上に苦しめてしまったんだ。

休職したばかりの頃、旦那さんはずっと寝ていて、近くのコンビニですら行くことができなかった。
でも休んでいたら徐々に体が動くようになり、気心が知れた人とは飲みに行くことができるようになり、旅行にもいけるようになってきた。
まだまだ体調や、気分の波があって、働くところまでは戻っていないと思うけれど、できることが増えたし良くなってきてるな！と思う。

私の性格的に、世話好きだし、人の問題も自分の問題みたいに背負ってしまう傾向があるので、旦那さんが休職してからは、うつのことは考えないようにしてきた。
病気なんだから考えてもしょうがないし、ちょっと冷たいかもしれないけど自分の人生を楽しもうと思った。旦那と元彼は違うし、困ったらその時また考えればいいやって思うことで、トラウマとも距離を置くことができた。

旦那さんのために、私ができることありませんか？ってカウンセラーさんに聞いたら、「ない」だそうです。えー！
私達、家族や友人は「元気になることを信じて待つ」ことしかできないそうです。先生が言うなら本当にそうなんだと思う。

私はうつ病になったことがないので、正直旦那さんの気持ちはわからない。
うつ病は甘えなんかじゃないって分かっていても、本当に時々心の中で思ってしまう時もある。ごめんだけど。
でもとりあえず「信じて待つ」をやってみようと思うよ。

私の行動を書いてみて、あの時の私の言動は失敗だったなって良く分かったし、旦那さんも辛いのに、私のことをちゃんと考えてくれたし、毎日休んで薬を飲んで元気になってきて偉いな！と思った。しかも、休職中は最長1年半、傷病手当金という手当がいただけます。給料の6割くらいだったかな？これは本当にありがたい！そんなこと知らなかったよ。
今のところお金の心配はなく生活できています。

私も気持ちに余裕が生まれてきたので、うつ病のこともっと知りたい！という気持ちが芽生えてきた。YouTubeで、「ほっしーのメンタルハックチャンネル」をたまに見たりして、すごく勉強になっている。

長くなってしまいましたが、
うつ病はたぶん誰にでもなってしまう可能性があると思うので、もし自分や身近な人がうつになったら思い出してみて。
精神科がある病院に通うこと。
お金に余裕があればカウンセリングを受けること。
先生の言うことを、患者も家族もちゃんと聞くこと。
休職できるなら傷病手当金が受給しながら様子をみること。
家族や友人は「元気になるのを信じて待つ」こと。

私は、自分がうつ病に対して理解が足りないと思うので、こらから勉強します！勉強することで、旦那さんの気持ちも理解できるかもしれないし、自分の気持ちが楽になると思うから。