The 5th KACオリジナル楽曲コンテスト「いつかの夢、またねの約束。」

SOUND VOLTEX FLOORで開催されたThe 5th KACオリジナル楽曲コンテストでTAKU1175さん、ぴこさんとの協創楽曲「いつかの夢、またねの約束。」を採用いただきました。ここでは、そこに至るまでのお話をさせてください。めっちゃ長いから興味がある暇な人だけ読んでね!

そもそもの発端はPICOLTEXさん(以下ぴこさん)が5th KAC開催にあたり「“大会・大舞台での決戦”をテーマにした歌モノを作りたい!」ということで、一緒にバンドを組んでいたご縁から作編曲としてTAKU1175さん(以下たこさん)に相談し、ボーカルとして私駄々子に声をかけてくれたことがはじまりでした。

FLOORのコメントでもお話させていただいた通り、ボルテとの出会い、憧れのKACへの道、そこで出会ったライバルとKACという舞台での再会を誓う…そんなストーリーを思い描きながら作られた曲で、「明るいエンディング」という方向性で進めていました。

“赤”と“青”の示す先の世界は…
“音の渦”に引き寄せられ 魅せられて…

この辺りの歌詞はぴこさんの提案だったかな?こんな感じで、ボルテを連想させるような単語が沢山散りばめられてます。歌詞の全容はいつか5th KACまとめアルバムとか出たらご覧いただけるかな…出るかな…出してほしいな…本当にいい曲ばっかりだから音源欲しいな……

上記のようなぴこさんの提案したテーマと、それぞれのイメージやそれに近いテーマの曲を共有しながら作曲をたこさんに進めていただき、聴かせていただいてはブラッシュアップしてもらい、の繰り返しでいよいよオケが完成。ギリギリまで歌詞を相談しつつ、いざ録音!という流れだったのですが…実は私、本格的なレコーディングはこの時がはじめてだったんです。

今まで吹奏楽部や軽音部での楽器経験、バンドでのボーカル経験はあったものの、記録音源やDVDでしか自分の歌声を録音する機会はなく、いわゆるスタジオでのレコーディングははじめてで、オーディオインターフェイスもマイクプリアンプもマイクの違いも何もかもわからない状態でした。当日はセッティングから録音まですべてたこさんにお願いしてしまい、本当にお手間をお掛けしました…。

レコーディング完了後、たこさんがミックスしてくれた音源を聴かせてもらっては調整していただき、また相談し、なんとか締め切り前に投稿できました。完成した音源をいただいた時、はじめて誰かと一緒に曲を作り上げられたこと、そしてオリジナルの曲を歌わせていただいたことにとても感動したことを今でも覚えてます。

正直ここまでは「え、曲でFLOORに挑戦できるの?やったー!」とか「本格的なレコーディングだ!凄い!」とか「本当に曲で参加できた!夢みたい!」みたいな浮ついた気持ちもありまして。今思い返すと舞い上がりすぎてて本当に恥ずかしい…。その分録音の際にガチガチにならずに済んだところもあるし、もちろんレコーディングはその時自分にできる全力で挑みました。

しかし、完成した音源を聴けば聴くほど、いい曲だなぁと思えば思うほど、一つの不安が頭から離れなくなりました。

「いくら曲が良くても、歌詞が良くても、テーマが良くても、ボーカルがだめならすべてだめにしてしまうんじゃないか」

物凄く当たり前のことです。だけど、はじめて尽くめの素晴らしい経験の連続にのぼせてしまい、そんな当たり前なことにも気づけませんでした。

もともとめんどくさがられる位にネガティブな性格なので、それに気づいてからは「曲は良い」「歌詞も良い」「じゃあ採用されなかったら?」「自分のボーカルのせいだ」「GUMIちゃんとかミクなら受かったんじゃ」とかとか、どうにもならないことを一人でぐるぐる考えていました。せっかく素敵な曲ができたのに、落ちたとしたら自分のせいだ。二人に申し訳ない、と。

それともう一つ。ボルテでのTAKU1175さんと言えば「ウバワレ」「VILE CAT」「Din Don Dan」みたいなかっこいいとかお洒落な曲を作る人ってイメージがありますよね。でも実際はもっと幅広くて、いつかの夢みたいなキラキラした曲も作れるんだぞ!たこさんは凄いんだぞ!っていうのを知ってもらえる機会でもあって。私が言うのもなんか変ですが…M3やコミケで出してる音源聴いてみてください本当に凄いんですたこさん!あとMUSECAの結ばれぬ二人の刻印もぜひ!

そんなこんなで、プレッシャーが凄まじかった反動もあり、仮採用の知らせを聞いた時は大泣きしてしまいました…。

その後は発表まだかな、配信まだかな、みんなはどんなリアクションするかな、ボルテプレイヤーの皆さんに受け入れてもらえるかな、とわくわくよりもドキドキの方が大きくて。不安になった時は、手前味噌でちょっと恥ずかしいんですがいつかの夢を聴いていました。

涙のあとに 受け入れるんだ自分を 信じぬいて 無限の可能性の先へ!

「自信を持てない」とか「私なんて…」とか、自分の不甲斐なさに涙が出る日はまだまだあります。でも、今の自分を受け入れて、そこから何ができるかを考え、一歩踏み出す。その先には自分が想像しなかったような素敵な未来が待ってる…かどうかはわかりませんが、卑屈になって足踏みしてても何も始まらないのは事実で。まだまだ至らないところは山ほどありますが、「私なんて…」じゃなくて「私でもいいんだ」って思えたことが、この曲を通しての一番の成長でした。

もしいつかの夢が不採用だったら、きっと私のせいだ…って卑屈になって、ボーカルコンに応募することはできなかったと思います。一回の失敗で諦めるには早いのは重々承知なのですが、めちゃめちゃネガティブなので!w

ボーカルコンについては、次の動きが見えてきたらまた改めてお話させてください。きっとまた語れば長くなると思うので、興味がある方だけお付き合いいただければ…。まだまだ未熟者なので、選んでいただけた期待に応えられるように全力で!がんばります!

最後に。BOOTHの頃からプレイヤーとしてずっと楽しませていただいていたゲームの、大事なストーリーの最後を締めくくる曲として、作品を彩ることができたこと…心から嬉しく思います。たこさん、ぴこさんに感謝です!

中身のない独り言に、長々とお付き合いありがとございました。「いつかの夢、またねの約束。」末永くよろしくお願いします꒰ฅ´ω`ฅ꒱♬


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