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#119 5歳児とオムツのお話

今日はいきなり本文から行きます。

さて。5歳のキミへ。キミはソファでぐっすり眠っている。相変わらず半袖半ズボン。昼間はあったかかったけどやはり夜は冷える。キミは溶連菌が再発したのか昨日熱を出したのだけど、薬を飲んで今日はすっかり元気だ。でも油断は禁物。お父さんは再度暖房をつけたよ。

キミの弟が夜ご飯のあとに、絵本を持ってきて懐かしいなあと思って、お父さんは絵本を読んでいた。少し前にキミに読んだときのことを思い出すね。「パパー」とおさかなちゃんが呼ぶシーンがあり、キミは完全にどのページでどんなセリフがあるか暗記していたから、おさかなちゃんの「パパー」のところも、お父さんが読む前に先回りして発していた。もう3年くらい前かな。キミの弟も同じ。お父さんが「パパー」と読んだあとに「パパー」と復唱する。昔が蘇ってきて変な気持ちになるね笑。

キミはここのところおかしな動きをしていて、なぜかオムツを履く。別におねしょをするわけでもないし、トイレを我慢できないわけでもない。でも寝る前にたまにこっそりオムツを履いている。お母さんから教えてもらって、先日寝ているキミをチェックしたら確かにもう3年前に外れたオムツを再度履いている。なぜだろう。キミはこっそり履いて、その後こっそりゴミ箱に捨てていて、その理由は明かさない。「なんでオムツ履いているの?」と聞いてもはにかんだような笑顔で「ヒミツ!」と答える。
お父さんもお母さんもそれ以上は詮索をしない。

昨日は昼にお父さんと外出しようとしたときに、オムツからパンツに履き替えていたようだね。「パパ、こっちに絶対こないでね」と言って隠れてオムツを履き替えているようだ。「はいはい」とお父さんは見えないところで待っている。あとで気が付いたのだけど、キミはあまり使用していないオムツを昨日5-6枚ゴミ箱に捨てていたね。お父さんはこっそり確認してみたけど、うっすら使った形跡はあるけど、わざわざオムツにするほど使い込んでいるわけでもない笑。

お父さんもこれ以上特に聞かない。

最近は弟が自分で「替えて」と言って(実際にはまだしゃれべれないから言っていない)、オムツを持ってくるもんだから、「えらいなー」と褒めているけど、そういうシーンをキミはよく見ている。弟ばかり褒められるのを見て「いいなぁ」と言っていたこともあったね。弟はキミを本当に良く見ていて、キミがご飯の後にお皿を重ねたり、台所に下げたりするのを見ているから真似しようとする。キミはお兄ちゃんとして弟が大好きだし、弟もキミのことが大好きで本当に良い見本になっているね。

でも何か複雑な心境もあるのかな、とちょっとお父さんとお母さんは考えたりしているよ。秘密というようなことを持つのも成長の証かな、と思いながらキミにする愛情表現は弟比で少し足りないのかな、とか思ったりもしている。そんなつもりもないけどお兄ちゃんなりの悩みもあるのかもしれないね。

お父さんとお母さんは毎日キミのことを見ているよ。

これから羽ばたくキミたちへ。そして案外オムツは高い。

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